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2015年11月 アーカイブ

2015年11月01日

◎文庫本葉書販売継続のお知らせ(千葉県千葉市)

10月10日からはじまった、千葉市、TIMBER YARDでの文庫本画廊の販売は、10月30日をもって終了しました。ご覧いただいたみなさま、お買い上げいただいたみなさま、ありがとうございました。

なお、文庫本葉書については、引き続き販売していただけることになりましたので、これからもよろしくお願いします。
今週中に追加納品も予定しております。次の週末には、またたくさんのなかから、楽しく選べると思いますので、ぜひ見にきてください。

2015年11月05日

DIC川村記念美術館「本好きのための美術案内」で紹介した書籍展示のお知らせ

千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館にて開催した
「本好きのための美術案内」ギャラリートークは、
多くの方にご参加いただき無事終了いたしました。

本イベントでは、同美術館で開催中の「絵の住処」展の展示作品に合わせて、
book pick orchestra 川上洋平が、作品とつながりのある本を選び、
学芸員の方と一緒に展示室を回りながら作品と本とのつながりについてお話しました。
美術作品はちょっと敷居が高い、という方でも『本』という入り口が増えたことで、
違う角度から美術作品に触れる機会となりました。

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本イベントで選書した約50冊の書籍は、「絵の住処」展示期間中の1月11日まで、
日本画展示室の奥にある茶室にて展示いたします。
書籍と美術作品とのつながりや選書の視点などのコメントも併記しておりますので、
美術作品とともにぜひ書籍もお楽しみください。
書籍はご自由に手に取っていただけます。

本ブログでも、数回に分けて「本好きのための美術案内」で選書した書籍を紹介していきます。

DIC川村記念美術館HP
http://kawamura-museum.dic.co.jp

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2015年11月19日

「本好きのための美術案内」での書籍ご紹介 @ DIC川村記念美術館

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DIC川村記念美術館で開催中の「絵の住処ー作品が暮らす11の部屋」展に合わせて、
book pick orchestra川上洋平が本を選んで行ったギャラリートーク
「本好きのための美術案内」。
学芸員の方と一緒に11の展示室を回りながら、
作品や空間と本とのつながりについてお話ししました。

今回選んだ本は、絵画についての解説書や研究書などではなく、
絵画の背景や画家の作品との距離感など、
絵画のもつ印象がどこか共鳴している本を選びました。
本でも絵画でも、感動に心がふるえる瞬間は、思いもしなかったところで起こります。
本を選ぶことで、少しでも絵画の感動につながる橋かけられるよう
心がけ選ばせてもらいました。
この中のどれか1冊でも、みなさんの心に波紋を広げられる水滴になればうれしいです。


選んだ約50冊の本は、
その本と美術作品とのつながり、選書の視点に関するコメントとともに
現在、日本画展示室の奥にある茶室にて展示しています。
ぜひ絵画を見た後に、お茶を飲みながら手にとっていただけたら幸いです。

以下に、展示中の本の一部をご紹介します。


《101 ヨーロッパ近代絵画の部屋》

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『一色一生』志村ふくみ 求龍堂
 for クロード・モネ《睡蓮》
季節や時間によって移り変わるシヴェルニーの睡蓮池を連作で
表現した《睡蓮》。本作はそのうちの一枚です。この絵に選んだ
本の著者、志村ふくみさんは、色の背後にある植物の生命を色
を通して映し出すように、さまざまな植物の花、実、葉、幹、
根から色を染めてきました。染織家としての体験の中での深い
思索を細やかに語る随筆には、詩的な美しさを感じます。


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『タラチネ・ドリーム・マイン』雪舟えま パルコ
 for マルク・シャガール《ダヴィデ王の夢》
まさにシャガールの描く、理想の国。そこにはさまざまな対立
やナチスの迫害などの苦悩を経た上での、時空を超えた幸福感
が感じられます。雪舟えまさんの作品にも、現実感を手放さず
に未来へ向けて幸せを希求するような物語が詰まっています。
「ワンダーピロー」というお話は、この絵に明るく描かえた人びとを、
「モズ・ラファ」という話は中央の男女を描いた物語のようです。


《102 レンブラント・ファン・レインの部屋》

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『風貌』土門拳 講談社文庫
for レンブラント・ファン・レイン《広つば帽を被った男》
若き実業家のように見える、《広つば帽を被った男》への想像を
巡らせるための三冊目の本は、日本を代表する写真家、土門拳
が様々な分野の一流の人びとの一瞬の表情を写しとった『風貌』
です。彼は名文家としても知られ、すべての写真には一文が
添えられています。数々の風貌を見た後に、再び、絵の男に目を
移すと、少し違った表情や性格が見えてくるかもしれません。


《103 彫刻の部屋》

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『ヴィーナス・プラスX』シオドア・スタージョン 国書刊行会
for コンスタンティン・ブランクーシ 《眠れるミューズ II》
ブランクーシは「孤高の彫刻家」とも呼ばれますが、スタージョン
もまた孤高であり、独創性に満ちた思想の持ち主。『ヴィーナス・
プラスX』は、今なお新しく、性的なテーマを考えさせるSF小説です。
《眠れるミューズ II》の単純化された形態は、女神でありながら
男性のようにも見え、本書に登場する未来都市の人びとの姿を彷彿
とさせるとともに、二人の作家の本質を突き詰める姿勢にも共通性を
感じます。


《110 日本画の部屋》

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『愛猿記』子母澤寛 文藝春秋
for 橋本 関雪《秋桜老猿》
この絵を見て、はじめに感じたのは猿との距離の近さでした。
猿は凶暴なのでこんなに近づけないのではと思ったときに、
子母澤寛『愛猿記』を思い浮かべました。子母澤寛は歴史小説
を中心に活躍した作家ですが、ひょんなことから、誰もが手に
負えない猿を引き受けることになります。タイトル通り愛する
猿との日々、扉にはさまれた写真を見ていただければ、
猿との距離感を感じていただけると思います。


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※「絵の住処ー作品が暮らす11の部屋」
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

※DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/index.html

2015年11月20日

新商品「文庫本カード@&moon」12月1日発売のお知らせ

新商品「文庫本カード」を発表します!! ぱんぱかぱ~~~ん!

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&moonさんからweb shopでの企画にお誘いいただき、一念発起。ぼんやりと作ってみたいと思っていたものを形にしました。

「包まれた文庫本を、引用文をヒントに選ぶ」という基本コンセプトはそのままに、贈りものらしさを高めました。
引用文が横書きで裏面はなにも印刷されていないので、メッセージカードの代わりにもぴったりです。

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また、包み方はスリーブ式にして、取り出した後に戻しやすく、お部屋に飾って楽しんでいただけるようになっています。
中身の本は、パラフィン包みしてあります。さらりつるりとした手触りです。

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ブックピック創設時からの主力商品「文庫本葉書」の姉妹品、「文庫本カード」は&moonさんのウェブショップにて限定”新”発売します。
今のところ限定20部。早々に売り切れるという(わたしにとっての)プレゼントがいただけたら、追加、がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。

◆moon gift party(&moon web shop内)
日時: 期間:12/1(tue)am9:00 〜12/31(thu)※予定
URL: http://www.and-moon.com/#!party/b4ims

&moon・根上さんより
「2015年もありがとうの気持ちを込めまして、ささやかなpartyを開きます。
& m o o n が選んだgiftにぴったりなあれこれがweb shopに集合。
なんとなくせわしないこの季節ですけれど、ゆっくりお茶でもしながら
今年1年を思いつつ、心躍るものを見つけてもらえたら嬉しいです。」

2015年11月25日

「LEIDEN Papyrus」、「lapis philosophorum」展示販売会

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代々木八幡駅と代々木上原駅の間にあるセレクトショップ Ye Olde Hauntにて、
「アクセサリーと本」を絡ませたオリジナル企画、
「LEIDEN Papyrus」と「lapis philosophorum」の展示販売を行います。

【開催日時】11月26日(木)〜12月27日(金)
【入場】無料
【会場】Ye Olde Haunt 東京都渋谷区元代々木町22−8
    http://yeoldehaunt.com/
【電話】03-6407-8012
【アクセス】https://goo.gl/maps/ECLMzEk6Aww


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【LEIDEN Papyrus 概要】
LEIDEN Papyrusは、本を読む体験をアクセサリーに閉じ込めるアイテムです。
はじめに、book pick orchestraの選書した本から、
アクセサリーの元となる1冊をお選びいただきます。

本の入った箱の中には、説明書とチケットが同封されています。
お持ち帰りいただいたら、まずは本をゆっくりと愉しんでください。
本の内容に没頭していただいてからアクセサリーをイメージしてもよいですし、
どんなアクセサリーになるかを想像しながら本を読んでいただいても構いません。
説明書にはガイドもついておりますので、参考にしてください。

本を読み終わりましたら、
本とチケットを持って、お店(Ye Olde Haunt)にお越しください。
あなたの読書体験をお聞きしながら、
ROOOMによるオリジナルアクセサリーを制作いたします。

■LEIDEN papyrus 商品詳細
 文庫本サイズ箱入り
 文庫本、説明書、チケット同封
 価格:2000円(税抜)+アクセサリー制作料金
 ※購入時に2000円を、アクセサリー発注時に残りの金額をお支払いいただきます。
  アクセサリーのグレードにより、購入時に上限価格を決めていただけます。


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【lapis philosophorum 概要】
lapis philosophorumは、「賢者の石」を意味します。
賢者の石は、中世ヨーロッパの錬金術師たちによって、
鉛などの金属を金に変える際の触媒となると考えられた霊薬です。
ここでは、1冊の本を触媒としてさまざまな石からアクセサリーを作ります。
賢者の石は1つではなく、それによって輝く金も1つの種類ではありません。
さまざまな本とアクセサリーのセットをご提案します。

物語とともに装飾品を身につけて歩く体験をお楽しみください。

ご自分で愉しむために買っていただくのはもちろんですが、
お友達に向けた贈り物、特別なプレゼントとしても最適です。

※当日は、みなさんにお見知りおきいただくためにサンプルをご用意いたしますが、
 販売商品はすべて1点ものの数量限定の商品となりますので、
 品切れの場合にはご了承ください。

2015年11月29日

12/19(土)SAKE TO BOOKS @南青山FARO

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選りすぐりのお酒とともに、本を楽しんでいただく
「SAKE TO BOOKS」、12/19(土)ひさびさに開催します。
book pick orchestra 川上洋平が、その日の気分やいま興味のあること、
最近の出来事などなど、その場でいただいたお題をもとに
あなたのための今宵の本をお選びします。

開催場所は、東京南青山のシェアオフィスFARO。
お酒は、FARO内のレストラン「PORTUS」のソムリエであり、
AWMB認定オーストラリアワイン大使、JSA認定ソムリエでもある、
岩井 穂純さんがセレクトしていただきます。
体にやさしいナチュラルなワインを中心に、
ふだんなかなか飲むことのできないワインもご用意しております。
お酒の弱い方にはノンアルコールもありますのでご安心を。

2015年も残りわずか。
本に関する話題ならどんな単語も拾い上げて広げる、
豊富な知識に基づいた絶妙なトークとともに、
2015年を締めくくる1冊/2016年を始める1冊を探しに
ぜひ気軽に足をお運びください。

【日時】
2015.12.19(土)17:00~22:00頃

【エントランス】
無料(1drinkオーダー制)

【場所】
FARO(地下イベントスペース)
東京都港区南青山2-15-5
地図はこちら→http://faroaoyama.com/access/index.html
FARO:http://faroaoyama.com/


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岩井 穂純
PORTUS ソムリエ/マネージャー、プロデューサー
AWMB認定オーストリアワイン大使 / JSA認定ソムリエ
都内のワインバー、高級レストラン勤務を経て、神楽坂「ラリアンス」のシェフ・ソムリエを長年に渡り勤める。 その後、「丸の内マルゴルナソラ」の立ち上げマネージャー/ソムリエを経た後、インポーターのワインコンサルタントに就任。
現在、南青山のレストラン「PORTUS」プロデューサー/マネージャー、オーストリアワイン普及団体「AdWein Austria」代表、アカデミーデュヴァン講師


川上 洋平

book pick orchestra代表
ブックピックオーケストラは、本のある生活をふやすために、新たな本のあり方を模索し、人と本が出会う素敵な偶然をつくるユニット。図書館や文学館、美術 館での本の企画・選書・ワークショップをはじめ、益子STARNET、新宿HAPONなどギャラリーやシェアオフィス、カフェでのブックコーナーの担当、 オリジナル商品「文庫本葉書」、「文庫本画廊」の販売など、本を選書するだけに留まらず、さまざまな場所で人が本と出会う体験をデザイン・企画している。

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