« 2011年09月 | メイン | 2011年11月 »

2011年10月 アーカイブ

2011年10月19日

「本と演劇」のワークショップを行いました。

9月23日に、西巣鴨にあるアートファクトリー「にしすがも創造舎」にて、本と演劇にまつわるワークショップ<Leading Reading Scenario>を昨年に引き続いて行いました。

<Leading Reading Scenario>

昨年同様、戯曲本から一場面を引用して、一部の台詞を空欄にした「台本」を
ほかの戯曲本からの台詞の引用で完成させる、という内容です。
今回使用した戯曲は、アーサー・ミラー/作、倉橋健/訳『セールスマンの死』(ハヤカワ演劇文庫)と、メーテルリンク/作、堀口大學/訳『青い鳥』(新潮文庫)でした。

今回は、前回と比べて、「戯曲本に親しんでもらいたい」というコンセプトを強調するために、
台詞を引用するための読書タイムを長くとりました。
ワークショップ会場以外でも、思い思いの場所で戯曲本を読んでいただきました。
にしすがも創造舎は廃校になった中学校をリノベーションした場所ということで、
本を読んでいる風景にも、なんだか懐かしさを感じます。

教室で本を読んでいます
校舎の外でも本を読んでもらいました

引用した台詞をもとに台本を埋めていく作業では、初めはみなさんかなり戸惑うのですが、
次第に感触がつかめてくると、のめりこんでいきます・・。

どんどんはまっていきます

台本ができあがったら、発表タイムです。まずは小手調べの1回目、戯曲は「セールスマンの死」。
初老のセールスマン、ウィリーの台詞が空欄になっていました。
どうキャラクターを作り上げるかがポイントです。

小手調べの1回目発表

休憩をはさんで、2回目。
戯曲は「青い鳥」でした。
空欄部分が多い上、2回目は「悲劇」「喜劇」「人情話」などテーマがグループごとに
設定されたので、その方向性に合った台本に仕上げるのが大変そうでした・・。

なかなか仕上げが大変です

なかには、台本以外にも隠れ設定をつくって、机といすやビール瓶などで
即席のセットを作ってしまったグループも。

演技にも思わず熱が入ります。

2回目の発表は前で

発表後は先生(?)2名による講評と記念撮影をおこないました。


そして帰り際には、特製ブックカバーのかかった戯曲本のお土産が。

表紙に中の本からの引用が書いてあります。タイトルは分からないので、
引用された台詞だけを読んで直感で選んだ一冊を、お持ち帰りいただきました。

特製ブックカバーのかかった戯曲本

はじまるまでは怪訝な顔をしていた方も、次第にのめりこんで一生懸命になってしまうのが、
<Leading Reading Scenario>のポイント。
次回の開催もお楽しみに!

秋の森で、「Book-nick in the forest 2011」。

10月15~16日、群馬県北軽井沢の麦小舎にて行われたブックイベント「Book-nick in the forest 2011」に出展しました。

Book-nick in the forest 2011

「秋の森、本を片手にピクニック!」というフライヤーの言葉どおり、
美しい森のなかで本との出会いを楽しむ素敵な2日間でした。
ブックピックオーケストラを含め6つの本屋が出店、
麦小舎内ではカフェメニューの提供とワークショップが催されました。

今回、ブックピックオーケストラは、群馬を中心に活動する古書レーベル「suiran」(ブックピックメンバーでもある土屋くんが主催)と共同でブースを設け、
文庫本葉書の販売と、新企画「bookscape」を展開しました。

suiran × bookpickorchestra 1

suiran × bookpickorchestra 2

文庫本葉書は、一度に並べる数としては今まででもっとも多い50冊を用意。
気分にぴったりと合う一冊を探そうと、何冊も手にとって見比べる方も多くいらっしゃいました。

文庫本葉書、販売風景

新企画「bookscape」は、本と、「本を読む風景」が書かれたカードをセットで販売するという企画。
好きな風景からそこで読みたくなるような本を選ぶことも、
気に入った一冊からそれを読みたくなる風景を選ぶこともできます。
新しい本の選び方であると同時に、新しい読書の時間の提案でもありました。

新企画、bookscape 1

「本を読む風景」が書かれたカードは、ブース横の森の木々に吊ってみました(初日は悪天候のためブース内に吊りましたが・・)。
木漏れ日や風を受けてひらひらとたなびく「風景」たちから一枚を選ぶ、
その場自体がひとつの良いシーンであることを目指しての趣向でした。

新企画、bookscape 2

はじめての体験にもかかわらず、多くのお客様に面白がって、また真剣に「本と風景」を
選んでいただけたことに驚きました。
当日ブースに足を運んでいただき、本当にありがとうございました。

そのほかのブースには「Books & cafe ひふみよ」さん、「ch.books(チャンネルブックス)」さん、「古書玉椿」さんが
それぞれに個性的なブースを構えていました。
麦小舎さん併設の「キジブックス」ももちろん開店。

ひふみよさんの販売風景

麦小舎さんのワンコ

そして本陣(?)である麦小舎店内では、さまざまなワークショップが催され、
本をめぐる色々な体験が生まれていました。

北軽井沢では一足早く紅葉がはじまっていて、その見事さには目を見はるものがありました。
本を携えてピクニックするにはまさにうってつけの季節。
参加者たちのあいだでは、早くも次回開催を待ち望む声があがっていました・・。

すばらしい紅葉1

すばらしい紅葉2

2011年10月25日

エルマフロディット青山店にて文庫本葉書の販売がはじまりました。

文庫本葉書部・クヌギです。

東京都港区南青山。
地名だけでなんだかすてきそう(ちょっと敷居が高そう)な雰囲気が漂いますが、文庫本葉書を置いてくださっているお店があります。

それは、セレクトショップのエルマフロディット青山店。古本好きの松本さんが店長をされています。
青山通りからちょっと入ったところにある、一見目立たない、しかし中に入ってみると、什器のひとつひとつを見てまわりたくなるようなしつらえのお店です。

ご連絡をいただいてはじめてうかがったときは、正直緊張しましたが、気さくな松本さんと楽しく本の話ができて、このお店で文庫本葉書を置いてもらえることにとてもわくわくしました。

お店で扱っているのは主に女性向けの洋服やアクセサリー、雑貨など。少し、男性向けの商品もあります。
クラフト紙でできている素朴な文庫本葉書も、こちらではちょっとすまし顔のようです。
週末など、表参道へお出かけの際はぜひ、お立ち寄りくださいませ。


■エルマフロディット青山店 →ホームページ