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2007年10月 アーカイブ

2007年10月08日

雨の中央線、天国と地獄

こんばんは
引っ越して一年も経つのに
今だ中央線に住んでいると思われている松尾です
だいぶ中央線臭さがとれたねと思っていたのに
新宿で乗り換えしようとすると
ついついオレンジの方向へ降りて切なくなりますが
いまは黄緑!都会っ子でございます。

きょうは久々に
中野より西へ、西荻窪へと向かいました。
ここはわたしが大学生時代にアルバイトをしていた
とても甘酸っぱい場所でございます。
おいしい珈琲屋『どんぐり舎』にてミーティング。
あのぷるぷる震えながら珈琲を運んでくれるおじいちゃんが今日はいませんでした。
元気かな。
椅子とりゲームの末に4人席確保。
4人席と言えば大相撲ですね。
どうでもいいことかもしれませんが、
一月場所の発売日は十二月一日です。
お忘れなく。

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まずは
『ここち書店』、前回の反省、次回のテーマなどについて話す。
ここちはたのしいな。

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10月号を読む鬼島くん
きょうは、はるばるありがとう
いつも、はるばるありがとう

オンライン古書店のはなし(あらたな素敵な展開!)や、
スターネット、一月くらいからはじまるあたらしいことについて話しました。
わたしもいくつか企画出したのだけど
わりと笑ってごまかされた感じがします
どうなのでしょうか
いえいえ、きっとそんなことはございません
必ず実現させてみせましょうぞ

ちょっとおなかがすいてきたので
ほびっと村 二階のBALTHAZARでごはん。
タコライスおいしかったです。
ごちそうさま!

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その後、西荻、荻窪の古本屋をぶらぶら。
いくつかお買い物も。
西荻にはとても好きな古本屋があるのですが
いまのところ秘密です。
おとわちゃんというキャラクターが目印です。
店長がとても素敵な方で、
いつも何かしら話しかけてしまう、そんな魅力の持ち主です。
そんな店員になれるよう修行僧のごとくがんばります。

ではきょうもみなさま
おつかれさまでした

松尾藍子

2007年10月13日

ちびちび内職

今日はさわやかな秋晴れでしたね。
午前中は自転車に乗って、お寺の阿字観(瞑想修行)の会に行きました。今は自転車生活のベストシーズンです。暑くなく、寒くなく。

そして午後からは、文庫本葉書を作りました。今回は2冊。
先週のミーティングで引用を印刷した包み紙をかわかみさんからもらっておいて、道具のいる作業はうちで。これがいちばん効率的かなぁと思うこのごろ。
みんなで作業をするのは楽しいけれど、人手があるからこそできることを優先した方がきっといいです。

ということでひとりで作業をしたのですが、実はかなり見よう見まねというか、文庫本葉書、1回も作ったことことなかったんですよ!
途中かわかみさんに電話して確認したりして、ていねいに作りました。どうでしょう?見えない部分もこっそりこだわってます(ホントです)。

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この写真では、わかりづらいな。
明日のミーティングでコバヤシ班長に検品してもらわなくては。

今回は私が引用したものを包みましたが、内職ちっくな包み作業だけでもけっこう楽しいです(私は)。
とくにこれからの季節は、ぬくぬくと家でものづくりにいそしむのが好きなので、どんどん作りますよ!

クヌギー

2007年10月14日

曇り空の新宿にて

新宿にて定例ミーティング。
今日のログ取りは私コバヤシです。

ふだん川越でうろうろしている人間にとっては、
久々の新宿はなんとも恐ろしいところです。
でも行く先がはっきり決まっていると心強い。
川上さん行きつけの、使い勝手のよさげな喫茶店にて、
ケーキセットをつつきつつミーティング。
(そして写真撮るのを忘れる。。。)

川上隊長いわくさらっとミーティング、のつもりでしたが、
議題はもりもりあります。
今日のメンバーが4人ということもあり、詰められるところから、詰めていきます。
その中で、個人的に印象に残ったのが、
”本を仕入れて売るより、読んで、身につけて、それを発信していく”
というブックピックとしての方向性。
そう、読むこと。読むこと。
それがなにより大事ですね。

そして、みんなで盛り上がったポイントとしては、
「帯を作る」という話と、ブックピックの在庫を置く部屋の話かな。
ここには詳しく書きませんが。

ランチは、”すずね”というとんかつやさん。
とんかつ茶漬けが有名だそうです。(知らなかった。。。)
なにげに棟方志功ゆかりのお店とか。
もちろん、みんなそろってとんかつ茶漬けを注文。
さらさらととんかつ飯をすするのは、なんとも新しい感覚でした。

071014MTG.JPG ←これは茶漬けにする前ね。

そしてルミネのブックファーストを覗いた後、早めに解散。
コバヤシは大都会の匂いにじわじわダメージをくらっていたので、
そそくさと川越に退散しました。

今日もお疲れ様でした!

2007年10月15日

悠々として、急げ

帰り際にふらりと古本屋に立ち寄って、90年代の太陽を3冊購入。
60年代、70年代の太陽もいいけれど、この頃の太陽もいい味出してるんだな、これが。95年1月号「特集 作家の宿」、96年5月号「特集 開高健」、98年8月号「特集 コレクター」と新しくなるにつれ、渋みが薄くなっている気もします。

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太陽というと、編集っぷりもさることながら、やっぱり写真がすばらしくて使い方もうまい。ペラペラとめくるだけでとても楽しい。涅槃像が処狭しと並ぶ横尾忠則邸、宴席で両手を揺らし盛り上がる内田百間(正しくは門構えに月)、軍服にヘルメットの姿がコメディのようでありながら、まぎれもなくリアルな表情をしている戦場の開高健。

写真だけじゃないよということで一例をあげておくと、「特集 開高健」には井伏鱒二「開高健に授けた鮎釣秘伝書」なんてタイトルが並んでいるんだからまいります。

川上

2007年10月16日

雨の神保町、中華と歴史

きょうは毎日新聞タブロイド判「ここち」の打ち合わせが神保町で行われました。
名刺交換などろくにしたことがない私。
功刀さまをそそのかしてうまい蕎麦屋へ連れて行き、
そのかわりに社会人としてのいろはを教えていただいたのでした。

ほんとは蕎麦を食べたかっただけで、
名刺の謎は途中で思い出しただけです。


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蕎麦をすする功刀さん
おいしいたべものに目がない功刀さん
ふだんは冷静ですが、たまに興奮する功刀さん

打ち合わせは楽しかったような気がしますが
そんなことを言っていいのは
うまい原稿を書いてから!
なのかなあ。
がんばります。
本を好きな人とおはなしするのはとても楽しいです。
わたしは本を好きな人がとても好きです。
だからボルヘスがいちばん好きなのかもしれません。

中華とビールとおいしくて楽しいおはなし
ありがとうございました。

松尾藍子

2007年10月17日

昼の新宿、緊急ミーティング

きょうは「ここち」のためのミーティング
お気に入りの癒しカフェはまだ開店していなかったので
同じビルの二階のお店にすることに。
特に素敵でもない、物語もはじまらないような偶然ですが
先週のミーティングはたまたま同じ場所で行われたそうです。
行動範囲が狭いということですね。

わたしはきょうお休みなのでのろのろできるのですが
川上はさっさと仕事に戻らねばならないようで
大急ぎ。
大急ぎはなんとなく好きで、
大晦日も好きだし、ざわざわしているのが好きなのでしょうか。
無駄に築地やら上野やらに出向いてふらふらします。
でもぼけっとするもはもっとすきです。ははは。


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いろいろ頭をひねらせたり
休ませたり
人生相談のようなこともしたり
あああ時間がない!
ということで喫茶店さようなら!
珈琲ちょっとすっぱいね!


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三越のジュンク堂へ移動し、参考になりそうな本を物色。
しかし久々に新刊書店を訪れた我々は本来の目的を忘れ
「うわこれ文庫なってんじゃん」
「買おうかなあ」
「河出がんばってんなあ」
「いや、いまはここち!」
というようなことを10回以上も繰り返し
古本屋ばかり行っていてもいかんと
頭の片隅の片隅に刻みました。

見てほしい漫画があるのという私の願いをさくっと振り切って
社会へとブックピック代表川上は戻って行ってしまいました。
しかたなく漫画大人買いしました。
重かった。

松尾藍子

2007年10月22日

巻末ひらいてもすごいんです。

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内田百間(門構えに月)の本を購入。川上澄生の味のある装釘もなかなかいいです。
そういえば、この本では「装釘 川上澄生」、と書いてあります。「装幀」でもなく、「装丁」でもなく、「装釘」。
それぞれに何らかの理由があるのだ、と本で読んだような気がするようなしないような気がしますが、ブックピックでは実際に書いてある表記に従うことにしています。そして個人的には「装幀」を好みます。
それは画数が多い文字へのわたくしの憧れから。私の名字は、川上澄生先生と同じで、なんと直線を6本書くだけで成立してしまう「川上」です。
これでは壁のらくがきを見つめているだけで、なんとなく「川上」に見えてきたぞ、なんて心霊写真めいたことにも遭遇しかねません。
シンプル・イズ・ベストと自分を慰めつつも、例えば「澁澤」先生ほどになると、数えるのも大変です。なんと31画!わたくしの約5倍の画数!
名前の時点でもう人間の出来が違うような気がしてしまいます。まあ、澁澤先生においては、実際に人間の出来が違いますが。

とっても横道にそれてしまいましたが、この本を開いてみてから驚いたのは巻末に「内田百間著作目録」が並んでいること。当時の値段と出版社も記して年代順にずらーと並んでます。

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早稲田大学の横、稲門堂書店に売れなくて積んであったという『冥途』は「二圓五十銭」。大正十一年と書いてあるから、だいたい今の4000円から5000円くらいでしょうか。これじゃあ貧乏学生が多い(偏見でなく、経験から)早稲田の学生が買えるはずない。と勝手な推測も楽しめます。
本書は初版で1970年2月に出たものですが、内田百間は約1年後に亡くなっているので初版はほぼ網羅されているはずです。
しかしさらに驚くのは、「著作目録」をめくっていくとその先に「装釘意匠者一覧」も載っていること。

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巻末だけで売っていても購入してしまいそうです。

川上

2007年10月23日

ヘリコプターの空の下。

10月21日(日)定例ミーティングのログです。
記入者は榊原です。

今回は電車を間違えないように気をつけて、無事到着。
メンバーの実家にてスターネット用の文庫本葉書作成と値段付け作業。

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文庫本はがき用に一文を引用するだけなのに、陽だまりでじっくり読み始めてしまい
作業をする手が止まる。これは仕方ない。

お土産でサーターアンダギーを頂いたのですが
実は私、「サーターアンダギー」なのか
「アーターサンダギー」なのかよく分からず
いちいちパッケージで確認しながら喋ってました。

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作業の途中、上空をヘリコプターが10機以上隊列を組んで
飛んでいくのを目撃し、何か起こったのでは?と心配になるが
現時点で何も起きていないようです。
でも、私が知らないだけかもしれません。

作業終了後
仙川駅方面にランチ&ミーティングのために移動。
パンプキン SINCE1982にてオムライスを食す。
デミグラスソースは大人の味。
ケチャップはお子さまの味。
美味しかったです。

その後カフェに移動してミーティング開始。
スターネット・ここち書店・1月開始予定の新しい楽しい事
目録の作成方法・鬼島君引っ越しプロジェクトなどなどを話し合う。

その後、川上君おすすめの古本屋へ
古本ハンティング。

鬼島君の購入してたCDジャケットの写真集が結構気になりました。
次回はスターネットツアーですね。
どうか布団がありますように。

2007年10月28日

自習の週末

今週末は益子ツアーですが、土曜日に先約のあった私はあえなく断念。だから、とか、意識してではないのですが、ひとりでも古書店をぶらぶらしました。
もちろん、同じ断念組の松尾さんにもちゃんと会いに行きました。

最後に行ったのは、地元の区民センターで開催されていたバザー。
たまたま図書館へ行ったときに遭遇したのですが、今日が最終日、あと2時間で撤収ということで、文庫本が1冊10円で叩き売り(?)されていました。

たいしたものないだろうと期待しないで眺めていたところ、私が気に入っている作品で状態のいいものが2冊あったので、文庫本葉書用に買いました。

これから引用します(笑)。


クヌギー

2007年10月30日

原宿祭り、神保町もお祭りです

こんばんは

今夜は「ここち」のインタビューで原宿へ。
次号の特集で我々がインタビューされることになったのです。

とりあえず打ち合わせしとこうぜと早めに着いたものの、
指定された場所がわからずボンヌさまに電話。
小声で「すいません、ラフォーレってどこだっけ?」と質問し、
丁寧に教えてもらい、無事に彼女のもとに辿り着けました。
ありがとう。
方向音痴でごめんなさい。
北仲ホワイトくらいだったら覚えられるんだけど。

今日は自慢も兼ねてたらふく本を持ってきたので
ミーティングになっていなかったような。

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しかし本の話は楽しいので、わたしはいいと思います。
主に喋っていたのはわたしですけど。
なぜか気分が高揚していたのです。
素敵な図鑑なんて買っちゃったし、
きょうはお仕事もお休みだったし。

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ムナーリを読むボンヌ
素敵な絵本です。
『ZOO』もおすすめです。
最近よく彼女と偶然ばったりします。
なぜか?
二度あることは三度ある。
次はどこかな。

メンバーもちらほら集まり、
約束の時間になって約束の場所へ。
ここち編集部の齋藤さんとブックピックの平尾は
なんと中学時代の同じ部活の先輩後輩の仲でした。
すごい瞬間を目撃してしまいました。
あのときの二人の顔が目に焼き付いています。

インタビューでは川上が驚くほど話がうまくて
いつもの彼はいったい何だったのかと思ってしまうほどでした。
ごめんなさい。
いつもお世話になっております。
クヌギさんも素敵な発言で、おとなだなと感心。
わたしは間違ってばかり。
これからは黙っていよう。


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インタビューしてくださったリサさん。

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いつもお世話になっております齋藤さん。かわいい。
平尾さんと同じ中学校。

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素敵な靴を履いていた篠宮さん。足がきれいです。顔もきれいです。


どんな記事になるのやら。
たのしみにしております。
きょうのことで改めて気付けたことなどがあって
とてもためになりました。

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いろいろ整理して
もう一段階のぼれたらいいなと思った一日でした。


松尾藍子