帰り際にふらりと古本屋に立ち寄って、90年代の太陽を3冊購入。
60年代、70年代の太陽もいいけれど、この頃の太陽もいい味出してるんだな、これが。95年1月号「特集 作家の宿」、96年5月号「特集 開高健」、98年8月号「特集 コレクター」と新しくなるにつれ、渋みが薄くなっている気もします。
太陽というと、編集っぷりもさることながら、やっぱり写真がすばらしくて使い方もうまい。ペラペラとめくるだけでとても楽しい。涅槃像が処狭しと並ぶ横尾忠則邸、宴席で両手を揺らし盛り上がる内田百間(正しくは門構えに月)、軍服にヘルメットの姿がコメディのようでありながら、まぎれもなくリアルな表情をしている戦場の開高健。
写真だけじゃないよということで一例をあげておくと、「特集 開高健」には井伏鱒二「開高健に授けた鮎釣秘伝書」なんてタイトルが並んでいるんだからまいります。
川上
コメント (2)
たしか、角田光代さんも開高さんが好きだと言ってた気がします。
開高健大好き派と開高健ダメ派の女性の違いが気になります。
投稿者: 川上 | 2007年10月22日 18:56
日時: 2007年10月22日 18:56
開高健さんのベトナムもの(という言い方は?)「輝ける闇」、「夏の闇」、「花終わる闇」が好きです。とくに未完の「花終わる闇」のある一節が印象的で、その部分は年に数回読み返しています。
開高作品はあまり女性には好まれないそうですが、「クヌギさんはきっと気に入ると思います」と男の人からすすめられて読んで、そのとおりになりました。
どうしてそんなことがわかったのでしょう?今も不思議でたまりません。
投稿者: クヌギ | 2007年10月20日 16:09
日時: 2007年10月20日 16:09