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「本と演劇」のワークショップを行いました。

9月23日に、西巣鴨にあるアートファクトリー「にしすがも創造舎」にて、本と演劇にまつわるワークショップ<Leading Reading Scenario>を昨年に引き続いて行いました。

<Leading Reading Scenario>

昨年同様、戯曲本から一場面を引用して、一部の台詞を空欄にした「台本」を
ほかの戯曲本からの台詞の引用で完成させる、という内容です。
今回使用した戯曲は、アーサー・ミラー/作、倉橋健/訳『セールスマンの死』(ハヤカワ演劇文庫)と、メーテルリンク/作、堀口大學/訳『青い鳥』(新潮文庫)でした。

今回は、前回と比べて、「戯曲本に親しんでもらいたい」というコンセプトを強調するために、
台詞を引用するための読書タイムを長くとりました。
ワークショップ会場以外でも、思い思いの場所で戯曲本を読んでいただきました。
にしすがも創造舎は廃校になった中学校をリノベーションした場所ということで、
本を読んでいる風景にも、なんだか懐かしさを感じます。

教室で本を読んでいます
校舎の外でも本を読んでもらいました

引用した台詞をもとに台本を埋めていく作業では、初めはみなさんかなり戸惑うのですが、
次第に感触がつかめてくると、のめりこんでいきます・・。

どんどんはまっていきます

台本ができあがったら、発表タイムです。まずは小手調べの1回目、戯曲は「セールスマンの死」。
初老のセールスマン、ウィリーの台詞が空欄になっていました。
どうキャラクターを作り上げるかがポイントです。

小手調べの1回目発表

休憩をはさんで、2回目。
戯曲は「青い鳥」でした。
空欄部分が多い上、2回目は「悲劇」「喜劇」「人情話」などテーマがグループごとに
設定されたので、その方向性に合った台本に仕上げるのが大変そうでした・・。

なかなか仕上げが大変です

なかには、台本以外にも隠れ設定をつくって、机といすやビール瓶などで
即席のセットを作ってしまったグループも。

演技にも思わず熱が入ります。

2回目の発表は前で

発表後は先生(?)2名による講評と記念撮影をおこないました。


そして帰り際には、特製ブックカバーのかかった戯曲本のお土産が。

表紙に中の本からの引用が書いてあります。タイトルは分からないので、
引用された台詞だけを読んで直感で選んだ一冊を、お持ち帰りいただきました。

特製ブックカバーのかかった戯曲本

はじまるまでは怪訝な顔をしていた方も、次第にのめりこんで一生懸命になってしまうのが、
<Leading Reading Scenario>のポイント。
次回の開催もお楽しみに!

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