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そうだ、悪かったのは僕だ。

どうも、きじまです。このブログに登場するのは久々な気がします。

さて、ブックピックの企画に「Leading,Reading」というのがあります。
お題に沿ったグッとくる一文を本のなかから探してきて、みんなで朗読しあう、というシンプルなものですが、やってみると声に出す気持ちよさや、思わぬ文章のひびきの良さを再発見したりして、なかなか奥が深い。

引用栞とくじ
↑引用栞とくじ

近々、ひさびさにやってみようという企画がもちあがり、今日はそのリハーサルを行いました。
この記事の気になるタイトルはそのなかの一文。ランボーが(同姓の)恋人ヴェルレーヌに宛てた手紙の一節で、こう続きます。

……ああ! 君は僕を忘れやしないだろう。ねえ?
いや、君は僕を忘れるなんてことはできない。
僕はいつも君という人間をつかんでいる。
…略…
一生涯、君のものだ。

アルチュール・ランボオ『ランボオの手紙』(角川文庫)
こんな機会でもなければ、一生言うことはなさそうな台詞です。でも読んでいると、一瞬ランボーの情熱が乗り移ったような気になります。

ほかにも、時代小説の活劇シーンを情感たっぷりと読んでそのリズムの良さにしびれたり、岡本太郎の直観的な比喩の鋭さにあらためて気が付かされたりと、いろいろな発見、快感がありました。

雨の日の室内でやってもこれだけ気持ちがいいんだから、晴れた日の公園なんかでやったら間違いないでしょう! と大いに盛り上がったのでありました。

きじま

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