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雨の世田谷をゆく

ウルトラな祖師谷

ボンヌです。
宮本三郎館での文庫本画廊の展示&ワークショップも終わり、
年明けからぽつぽつと続いていたイベントごとも一段落した今日のMTGはゆるめ仕様。
宮本館つながりで、世田谷美術館本館での「12の旅:感性と経験のイギリス美術」展へ。
ターナーからホックニーに至るまで、19世紀から21世紀までのイギリスの作家を「旅」という切り口に落とし込んだ企画です。
近年よくある、要素が盛りだくさんすぎて終わった後に頭痛くなってしまうような展覧会に比べると、コンパクトかつ主張しすぎない(けど、チカラのある作品が見られる)上品な展覧会でよかったです。
イギリス人が自然好きなんだなあ、ということと、
エッチングって装画にぴったりな技法だよなあということを再確認。
線のシンプルさが好きなんです。
いつか、エッチングで蔵書票を作ってみたい。

天気予報では雨降らないって言っていたのに、降ったり止んだりで天気は気まぐれ。
お昼を大きな道路沿いのデニーズで済ませたあとは、雨のちらつく中を散歩して、ウルトラマンのまちとして名高い、祖師谷大蔵へと向かいます。
気持ちは昨日手に入れた林央子さんのリトルプレス、「Here and there」(最新号、vol.8の特集は「孤独」と「散歩」!)に感化されて、散歩熱が高まっていたので、そぞろに路地に迷い込みながら歩きたい気持ちいっぱいだったのですが、世田谷の路地をなめてはならぬ、という川上くん(世田谷大好きっ子)の言葉通り、気軽に入った道が行き止まりだったりして行きつ戻りつつ歩きます。
閑静な住宅街の合間に突如として現れる、のっぴきならないマンションのネーミングセンスおよびロゴデザイン、リチャード・ロングもびっくりの空き地に積まれたゴミのクリエイティヴィティなどに目を奪われつつ、気がつけば祖師谷大蔵の商店街でした。

由緒正しい商店街の中にある古本屋へ行き、有名な自転車屋木梨サイクルの近くにあるカフェ「MURIWUI」でお茶。
古いマンションの最上階、屋上っぽいつくりのカフェからは空と植物がよく見えました。
muriwui

先ほどの古本屋で手に入れた古本をみんなで見せあい。
昔の美手帖のデザインのかっこよさにため息したり、
キジマくんが手に入れたドラえもんファミコンゲームの攻略本で昔ゲーム話で盛り上がったり。
RPGタイプなのが売りらしいです。
キジマくん、ボスの名前とか覚えててすごい・・。

ドラエモンRPG
東映アニメフェスに子どものときによく行ってたことを思い出します。

そして、なんと言ってもキジマくんの手に入れた中川志郎「珍獣図鑑」の写真のチカラの抜け具合。

珍獣図鑑 表紙
目が半開きになっているコアラ(表紙なのに・・・)

そしてやっちゃった度ナンバーワンはコレ。
アイアイだそうです。びっくりしちゃったのね。
アイアイ

ちなみに私も、動物つながりでドリトル先生を手に入れました。
井伏鱒二が訳なのがいいですよね。
エッチングへのあこがれが購入の原動力です。
ドリトル先生

そんな、町歩き&古本探しでした。散歩できて満足!

ボンヌ

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