books 美術論・美術批評・エッセイ

「ブックピックオーケストラ オンライン古書店」の本棚「美術論・美術批評・エッセイ」です。新しい本が上に並んでいきます。

本を買いたい

本を売りたい

本の状態について

(c) 2003-2006 book pick orchestra , all rights reserved. link free!

Powered by
Movable Type 3.33-ja
nK00068.jpg
nK00068
ニュー・エロティシズム宣言
日向あき子
荒地出版社 / 1970年 / 初版
状態/ B
¥ 1200
美術批評家、日向あき子氏が、従来の好色的でサド・マゾ的なエロス感に対して、全人的感受性のエロティシズムを語ります。フリーセックスの「饗宴」、試験管ベビーの誕生、オーガズムとしてのジャズ、LSDについて、などなど時代を感じさせつつ目をひかれる目次が並びます。セクシーなカバー写真は、あの加納典明が担当。 絶版 (川上)
nK00065.jpg
nK00065
現代漫画論集
石子順造・梶井純・菊地浅次郎・権藤晋
青林堂 / 1969年 / 3刷
状態/ B
¥ 2500
「マンガ体験とでもいうしかない体験」をおそらくもっとも早い時期に敏感に察知した石子順造と二十代後半にさしかかったばかりの三名の著者による、漫画論。作家論として、手塚治虫、白土三平、石森章太郎、水木しげる、つげ義春、さいとうたかを、長島慎二、平田弘史、滝田ゆう、棚下照生、林静一、つげ忠男、佐々木マキ、と錚々たる面々をとりあげ、状況論として、子どもマンガ、劇画、ナンセンス・マンガ、エログロ・マンガを論じています。巻末についている戦後漫画史年表もまことに興味深いです。 天小シミあり 装幀:赤瀬川原平 絶版 (川上)
nK00063.jpg
nK00063
曖昧な水 レオナルド・アリス・ビートルズ
東野芳明
現代企画室 / 1980年 / 2刷
状態/ B
¥ 2000
一昨年に惜しまれながらもこの世を去られた美術評論家、東野芳明氏の著作。本書は、1970年代に東野氏が書いたエッセイをまとめたもので、その対象はサブタイトルにあるようにダ・ヴィンチから、ビートルズ、不思議の国のアリス、そして出雲大社、沢田研二ととても広範にわたっています。しかし、あとがきによると現代美術に関するものはいっさい省いてあるらしく、続けて興味深いことが語られます。
「ぼくには専門家になりきれない弱味(強味?)があって、どんな世界にも、とば口までは行って眺めるが、深入りはせずに離れていたい気持ちが強い。…専門化とは、いわば、時間の浪費の別名である。」
専門家になれないのではなく、ならないのだと。私は、この言葉からカフカを思い浮かべましたが、さすがに東野氏はデュシャンの言葉「解答というものはない。なぜなら、問題というものはないからだ。」を引き合いに出しています。そして自らのタイトルは『曖昧な水』。ちょっと格好良すぎますね。 ブックデザイン:石岡瑛子・乾京子 絶版 (川上)
nK00047.jpg
nK00047
視覚文化 メディア論のために
日向あき子
紀伊国屋書店 /1978年 / 初版
状態/ A
¥ 1400
美術評論家、日向あき子氏によるメディア論。「カプセル叢書」というおちゃめな名前の叢書の一冊で、編集は多田道太郎、中野収など。説明によると、「情報に囲まれた現代社会を情報環境論という新しい視点から考えます。…日常的な現象が文化の変容のなかでどのように発生してきたかを考えるのがこの叢書の課題です。」とあります。おちゃめなわりには真面目です。 本書では、視覚文化に関わる当時の最先端のものをホログラフィー、レーザーリアムからベルばらなど少女マンガまで美術評論家としての著者の印象を織り交ぜながら色々と説明してくれます。カプセル叢書の体裁に合わせてなのか、どこか説明的な印象も受けますが、説明的とは言っても今では忘れられたり、イメージが固定されてしまった作家や作品、それらに対する当時の新鮮な印象が伝わってくるのは、資料的価値もあり。折り返しカバーのカプセルの詩(?)と表紙の浅井慎平さんによる写真がその時代を感じさせる絶妙のユニークさを醸し出しています。 表紙写真:浅井慎平 絶版 (川上)