佐野洋子の絶景
孤独とは何か。
底なしの自由。
おならをして、たった一人だと気づく時、
ほっほっほと笑う幸せ。
『あっちの女 こっちの猫 佐野洋子画文集』から
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棚の一角にひっそり収まる薄い本、何気なく開いた一頁に、
ふと覗き込んだ路地裏が、見たこともなく懐かしく、
どこまでも続いてゆきそうな。
日が沈むとだいぶ涼しい。秋が近づいてきましたねー。
鬼島
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孤独とは何か。
底なしの自由。
おならをして、たった一人だと気づく時、
ほっほっほと笑う幸せ。
『あっちの女 こっちの猫 佐野洋子画文集』から
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棚の一角にひっそり収まる薄い本、何気なく開いた一頁に、
ふと覗き込んだ路地裏が、見たこともなく懐かしく、
どこまでも続いてゆきそうな。
日が沈むとだいぶ涼しい。秋が近づいてきましたねー。
鬼島
クヌギーです。
今日の東京も日差しが強く、少し歩いただけで汗がたらたら流れました。
川上さん、きじまくん、クヌギーの3名はひと足早く千歳烏山駅に集まって、四方山話に花を咲かせつつ、豚肉を食べて腹ごしらえ。それから川上家に移動したところで、夏バテから復活した小林さんが合流しました。元気になってよかったね。
まずは作業!SHOZO CAFEとスターネットへ送る本の準備です。中には自分が買いたい本もちらほらと。あぁ、悩ましい。
ひととおり片づけたらおやつを食べながら、La Mareaの構想を練ります。おやつは私の甲府土産の“くろ玉”と、おせんべい、アルフォート、ロイスのチョコレート、盛りだくさんです。
La Mareaの主な悩みどころは本の見せ方です。お客様に何を楽しんでいただくか、あれを加えるか、これはやりすぎか……糖分がどんどん補給されるので、議論もずっと白熱して続きました。もう当日まで1ヶ月ありません。これからもう1段、2段とギアをあげていくことになるでしょう。どうなるのか不安もあるけれど、わくわくします。
これでだいぶイメージが固まってきたな、というところで次号の「ここち」のことなどを軽く話して、ふと窓の外を眺めると、まだ明るいのに雨音が聞こえはじめました。あんなに晴れていたのに、やっぱり予報どおりだったのです。
慌てて帰り支度をして急ぎ足で千歳烏山の駅へ向かったら、ぽつぽつ程度の雨ですみました。
みんな帰り道は無事でしたか~?私は地元でけっこう降られました(泣)。
たびたびクヌギーです。
この週末に甲府へ行く用事があったので、竹中英太郎記念館を訪ねました。
先月きじまくんから借りた「ブンブン堂のグレちゃん」で知って、ちょうど甲府に行くことが決まっていたのがグッドタイミングでした。
個人運営の施設ですが、館長の金子さんとお話をしたり、資料を好きなだけ拝見したりして、ゆっくり過ごすことができました。私と同じように「グレちゃん」を読んで訪ねる人は多いそうです。記念館の資料の本棚にも「グレちゃん」はちゃんとありました。こういうつながりはささやかだけれど、うきうきしますね。
ところで、記念館の館長日記に私が訪問したときの様子が紹介されています。
読んでいる資料は雑誌「新青年」の写しです。夢野久作は全然読んでないよなー、いつかは読まないとなーなどと思っていました。
今日の夜は9月15日から再オープンするDADA CAFEさんのパーティーに招待していただきました。代々木駅東口を出て徒歩30秒。ここかな?という小さな路上を入っていくと、小石を敷き詰めた地面と和風の引き戸の入り口があります。
おいしい飲み物と料理に加えて、今日はスペシャルイベントでキノ・イグルーさんが上映会をやってくれました。映画が始まる前の一瞬の消灯。月明かりに木陰の見える風景は都会とは思えない懐かしい気持ちにさせてくれました。キノ・イグルーさんの選んでくれた短編映画は、これは!と思わせる作品たちばかりで、まことにうならされるセレクトでした。
カフェてありながら日本の風情がありホームパーティー的でもある居心地。DADA CAFEらしいアットホームな雰囲気を終始満喫させていただきました。
再オープンに向けブックピックオーケストラの文庫本葉書も増産しました。ぜひDADA CAFE独特の居心地を感じつつ、文庫本葉書も手に取ってください。
かわかみ
昨日はラ・マレアの打ち合わせの帰りに、COLUMBAの公演「ねもと」を見てきました。
COLUMBAは脚本・演出の石神夏希さんによるユニットで石神さんは、ペピン結構設計という劇団の脚本・演出もやっています。ペピン結構設計は[encounter.]を期間限定運営していたビル、北仲ホワイトにも入居していた劇団で、その前からいろいろとお世話になっています。
久々に石神さんの作品を見せていただきましたが、気持ちよく笑わせていただきました。ホームページで説明があるように「合コンで生中を頼んでから乾杯するまでの話」なのですが、生中どころか、注文もなかなか通らず、おしぼりもなかなか来ません。9割方の人は店を変えてしまうところですが、驚きのおしぼりが出てきたりで長くて濃ゆい乾杯までの時間が始まります。
いつも通りストーリーはのれんに腕押し的なとらえどころのなさを保ちながら、全体としてのバランスがとてもよくてつい魅き込まれてしまう作品でした。特にキャスティングがよく、役者さんにうまい演出をさせるなぁと感心しました。見た人にしか分からないですが、一回一回わざわざ襟を立てて自己紹介をする彼が最高でした。言い回しの台詞はもちろん、しゃべり方の抑揚だったり細かい仕草だったりといったディティールに気を使ってることで、いろんな意味で「ありえない」のに、「にくめない」印象を受けてしまいます。
ちなみに、「ねもと」は合コン会場となる飲み屋の名前です。なぜその名前がついたかを観客に考えさせますが、その理由ははっきりと語られません。
幼なじみという映画監督、小泉徳宏さんとのパフォーマンストークも飲み屋的雰囲気を醸し出しながら、核心に迫る話もちらちらと出ていて興味深いトークショーでした。
かわかみ
杉浦日向子さんが、彰義隊をテーマにした作品『合葬』(ちくま文庫) のあとがきで、素敵な文章を書いています。
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(島崎)藤村が「夜明け前」を著わしたように、近世つまり江戸は〈暗黒の時代〉のように思われがちです。芳賀徹氏はこれに対し、近世が日曜日であり、近代=明治維新は〈月曜日の夜明け〉だとたとえています。私はこの言い方がとても好きです。
日曜日の日本に生きた父祖たちに会いたい、縁側でお茶でもすすりながら話をしたいと思っています。
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日曜日の日本。
杉浦さんの描く、教科書的でも時代劇的でもない、日常的な江戸の空気感に実にしっくりくる。
「江戸から来た」とまで言われた人の、その時代への距離感を共有できたような気がしました。
鬼島
さまざまな場所から今週も恒例のミーティングのために集いました。
場所は「cafe RASHIKU」@千歳烏山。
ミーティング・ブログ担当は横浜からのキジマです。
ちなみにうちの妹は昨夜、福引で当たったハワイ旅行から帰ってきました。
世界はせまくなりました。
サーチャージは約3万円だったそうです。
今週の主な議題は2つ。
1つは、まだ詳細を明らかにできないのですが、、
自由が丘近辺の美術館で、何かやります。年末~来年の冬にかけて。
お楽しみに~。
そしてもう1つは、、
昨日、川上さん、鬼島くんとLa Mareaの会場となる吉田町へ行きました。私は大学時代の4年間、市川の実家から横浜市の南のほうまで通っていましたが、JRではなかったので関内周辺はほとんど行っていませんでした。吉田町という地名も、La Mareaの話に出てきたときが初耳。
吉田町の会場となる一角は表通りから見るとどこにでもある日本の街並みだけど、裏はどこか外国の街のような、不思議さがあって、裏の通りを歩くと旅情(?)のようなものを感じます。何度か来ている川上さん、鬼島くんと違って、私は完全おのぼりさんで、周辺をうろうろしっぱなしでした(笑)。
さて、昨日は舞台セットに使う本を運び込んで、実際に会場になる店舗を視察。店舗はまだふつうに営業中なので、仕事中に巻尺部隊がお邪魔させてもらいました。店主の方には感謝感謝です。
また、本屋さんの入り口に使うドアや床材なども見て、美術さんたちとお話して、かなり具体的なイメージが持てるようになりました。
(左)本棚メモです。(右)アンティークのドア、とても重いです。
帰りにお茶をしながらのミーティングも3人と少な目の人数ながらかなり盛り上がり、いよいよスパート!と、気持ちが引き締まる帰り道でした。
今日もこれから作業に出かけます。がんばるぞー。
クヌギです。右腕が痛い~(日頃の運動不足のせいばかりじゃないはず)。
今週はLa Marea Yokohama開催前の最後の週末。土日とも吉田町通いのブックピックです。
昨日の土曜日は本の見せ方とか、実際の動線とかミーティングらしいミーティングだったらしいのですが、私が行った今日は体を動かす作業がメイン(聞いてないよ~。でもこっそり、汚れていいカッコで行っていたり・笑)。
その作業とは、本屋さんの屋台骨とも言うべき本棚の一部の塗装です。本棚そのものは美術さんが作ってくれました。突貫とは思えない仕上がりです(さすがだ)。そして、水性塗料+ニス仕上げが私たちの受け持ち。
かわかみ、きじま、クヌギの3人で、美術スタッフの方の指示の下、黙々とペンキを塗ります。
ご近所さんからも注目の的
キジマです。
今日から本番の舞台となる場所で設営が始まりました。
そして見えてきました。
ブックピックオーケストラ i n ラ・マレア横浜な本屋が。
懸命に茶色くこすりあげた本棚や今回の主役となるひな壇、
そしてもちろん大量の本たちの民族大移動。
ウィンドーやドアもあっという間に取り付けられて、
アンティーク&スタイリッシュな空間ができあがって来ましたよ!
鋭意準備中です。総選挙のではありませんよ
そして当日までにはこれにアメイジング(もしくはアンビリーバブル)が加わる予定。
どうぞお楽しみに~!
きじまです。
雨のなか、今日はラ・マレアで使う小道具の材料を買出しに行きました。
朝イチ、神保町にある竹尾の「見本帖本店」へ。
ここは紙の専門店。常時3000種類!もの紙を扱っています。
まさにお店全体が「見本帖」なのです。
通り沿いの1面がガラス張りになっているほかは、3面とも床から天井まで
ぎっっっっっっっしり隙間なく設置された白い棚から、色とりどりの紙が引き出されてきます。
超クール!
そして20種類ほどの紙をお買い上げ。何に使うか。それはお楽しみに・・
その後はいつも素敵な美篶堂にてスピンをお買い上げ。
Q.先生、「スピン」って何ですか?
A.スピンとは、本にときどきくっ付いているひも状のしおりのことですよ。
さらに浅草橋にてあれとあれとあれを購入。
ばっちり予定通りに買出しを終えたあとは、久月本店の威風堂々とした店構えに感嘆したり、
700円で死ぬほど食べられる中華料理を平らげたりして、
明日からの横浜作業に備えるのでした。