finerefine(20050416sat)

ファインリファイン。芸人のコンビ名っぽいですが(字面がとくに)、3月末に銀座松坂屋のなかにオープンした、「オトナの女性向け」ライフスタイルショップだそうです。「オトナ部」部員としてはチェキしないわけにはゆかず、土曜のホコ天つっきって行ってまいりました。デパート入り口からすぐの地下への階段を降りつつ、案内板にフィーチャーされてる椅子をみて期待ふくらみまして(猫脚、黒地の布張りになんとバレリーナ柄!)、いい感じにデコラな予感は大当たり。ショップ内装にシックな鳥や草木のシルエットがばらまかれ、照明コーナーにはシャンデリアはじめキラキラしたライトがたくさん。強い色や柄のファブリックが波をつくり、カーテンリングにいたっては、ふさふさしたゴージャスなデザインのものが、まるでネックレスのように壁に数十個飾られていて。

「グッドデザイン=中性的」というイメージがあります。一括りにする危険を恐れず例をだすと、たとえば安藤建築や北欧のデザインなんかでしょうか。それに比べると、ここファインリファインに揃えられたモノたちは、もう少し気が強そうなのです。コンランショップみたいに無垢材でなく、古道具の静かかつゆるぎない主張でもなく、ましてやソニプラのポップでもない。曲線、複雑、毒気。そう、「痴人の愛」のナオミのような?(そう考えてたら、このお店は男の人が理想の女の人をイメージして組み立てたのかな、という気がしてきましたけど、あくまで想像。)

バスグッズのコーナーで、念入りにキャンドルを選んでいる女性がいました。それはまるで幼い女の子がおまじないに使う花を選んでいるかのような秘密めいた雰囲気で、化粧品とか料理周辺、あるいは生活にまつわる道具とかこまごました動作って、実は女の子は小さいころみんな好きだったに違いないおまじない的な遊びに通じるところがあるんじゃないかと思ったのです。たとえば、この用語集で内沼店長が3月に取り上げている大橋歩さんの「アルネ」のような「おしゃれ生活系雑誌」、わたしはそう読んだことはないのですが、おそらくそのおもしろさのひとつって、人の暮らし方の中にある人独特のルールをのぞき見ることができることなのかもと思います。年を経ていくうちに作り出され色濃くなっていく、人それぞれのおまじないというか、ちいさな呪術。

いまの家に越してきたちょうど1年前、部屋に遊びに来た友達に、部屋に色気がない!と怒られたことがあります。女の子の部屋なのに化粧品とか下着(!)のある雰囲気がなくてドキドキしない、と。引越し直後でベッドしかない状況でそんなこと言われても、という感じだったのですが、確かに、いつもおバカな話をして笑いあってる男の子と女の子や、男も女もなく働いてる人たちも、部屋はきっと自然に性差で違っていて、それぞれの世界が出てるものなんだろうと思ったのでした。インテリア雑誌そのものみたいな部屋に遊びに行くとがっかりしちゃうのもきっとそのせいでしょう。1年経っても我が部屋には相変わらず洋服だんすもドレッサーもないのだけど小さいものは増えていて、今ではやっぱりここは女子が住んでるとしか思えない(と思う)。話が思い切りそれてしまいましたが、女っぽいインテリアって、これまでとりたててまとめられたことってあんまりなかったんじゃないかなと新鮮だったのです。

そうそう、読書室みたいになっている、ブックストアもありました。おいしい話、とか、せいかつ、とか、絵とか、とか、ゆるいカテゴリーが少しかわいくて、これまた女子心をくすぐるんだろうなぁとへんに中性的に観察しつつ、おもしろいお店ができたなと満足したのでした。(ヤマダ)


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