イノセンス(20040227fri)

 昨日はあまりにも疲れてしまいました。世界の仕組み、もしくは運命の巡り合わせというものは、なかなか思う通りにはいかないものです。ひまーな時は、みんな一斉に口裏を合わせたように何にもないのに、ひとたび忙しくなってしまうと、今度はここぞとばかり各方面から声をかけられてしまいます。こんなときは、体がいくつもあったなら、とか古いところでパーマンのコピーロボットが欲しいなんて思ってしまいます。そして、そんな願望がかなりリアルになってしまっているのが、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』。だって、最後は魂だけになってインターネットの世界に入ってしまうんですから、どこでもいつでもアクセスできる!なんて言われたって、さすがにわたくしついていけないっす。

 とはいえ、あくまで映画なので客観化してついていきますと、映像としての完成度は申し分なく、テーマもすこぶる奥深いときているのですから、世界の名だたる映画監督にも影響を与えた作品だということにもうなづけます。で、この続編として、なんと4年の歳月と20億円を投じて作られたのが、今回見てきた『イノセンス』です。公開は3月上旬なのですが、またまたインビテーションの試写で破格の当選率を誇る友人に便乗させてもらいました。前作同様、深遠なテーマでアニメ最高峰の緻密さと難解さを感じさせ、ハリウッドも驚愕の映像と完成度なので、なんだかんだ言ってSF&押井好きのわたくしは必見と言わざるをえません。ただ、今回はメインキャラが素子という女性からバトーというおっさんに変わったので、スト「でチュンリーでなく、ザンギエフを使っているような感じがあるのは否めません(とはいえ、どっちも俗に言うサイボーグなのもミソ)。あと、もうこれは現実なのっ?てほどの映像美と、日常会話のように交わされる知的な引用は、テーマと絡まっていい味出してるんですが、正直、盛りだくさんすぎて一度では消化しきれません。まるで満漢全席、情報がスクリーンにぎっしり。でも味が落ちることはないので、DVDとか出てからまたゆっくり味わうとしましょう。(川上)

公式ホームページ:http://www.innocence-movie.jp/

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