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イノダコーヒー(20031208mon)
私は深夜バスやら、寝台列車がとにかく好きでして、何かこう、血がわいで仕方がありません。新幹線や通常の列車にのって、あぁ着いた。というのとは違っ
て、起きてみたら別世界。しかも、新しい世界とともに、新しい一日が始まる、何とも言えないあの緊張感が好きです。さぁ、今日一日まるごと我が物!っていうあの期待感もたまりません。
先日は「そうだ、京都へ行こう」JR東海のCMそのまんまのノリで深夜高速バス、ニュードリーム京都号に乗り込みました。心のふるさととはよく言ったも
のだなぁ、というか、京都には何の縁もゆかりもないはずの自分も、なんだか日本の心に触れに行きたくて、日本国にどっぷり浸りたくて、紅葉も終わりかけた京都へ一人行ってきました。
さて、旅の楽しみの半分は「何を食べるか」だと私は思っているのですが、今回はいわゆる京都っぽいものは食べないぞという、どう考えても無駄にひねくれ
た目標を掲げて3回目の京都訪問に挑みました。ですから、湯豆腐も、にしんそばも、お抹茶と和菓子も、京懐石も食べず、その代わりに行ったのがイノダコーヒー本店。創業当時は谷崎潤一郎も通っていたらしい、京都の老舗です。とにかく店内の雰囲気があれだけ上品なお店は初めてというくらい、天井が高くて、不思議な雰囲気のお店でした。喫茶店でコーヒーと共に過ごす時間が好きで、東京でも喫茶店にはよく入るのですが、珍しく緊張してしまいました。なにせ、ボーイさんがいる喫茶店なんてほとんどないですから。ぴしっと制服を着て、さっと案内をしてくれ、まさにかゆいところに手がとどき、それでいて厚かましくないかしこそうなボーイさん。気だての良さそうなウェイトレスさん(ここらへんは個人的な想像の範囲になります)。そんな中で私は一人ビーフカツサンドをほおばっていました。1600円のビーフカツサンドは、もう、何も言葉がありませんでした。一気にペロリ。
2日間の京都の旅がイノダコーヒーのビーフカツサンドに集約されてしまった 感じですが、いちおうお寺巡りも欠かすことなく済ませ、再び夜行バスで東京へ帰りました。イノダのカツサンド美味しかったな…むにゃむにゃ…という夢を見ていたかどうかは別として、やっぱ日本のふるさとは京都でしょ。(小沢)
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