| 世界セクシー文学全集(20031007tue)
午前中、溜まっていた本をまとめてエクセルに入力。トップにも書いてありますが、営業開始はお待たせしているものの、本自体は結構揃っています。僕らの場合、仕入れた本はまず基本的な情報をエクセルに入力しているのですが、その作業もサボるとつい溜まってしまうのです。地味な作業なので、つい途中で読んでしまったりして時間が過ぎることもしばしば。今日もバイトに行く前の時間、ある本を読んでしまって、結局それしかできませんでした。
ある本とは、ヘンリー・ミラー『静かなる日の情事』。ヘンリー・ミラーといえば『南回帰線』『北回帰線』などの著者ですが、僕らより2回りくらい上の世代で今活躍している人が「影響を受けた本」として名前を挙げているのをよく見ます。これはそのヘンリー・ミラーの自伝的な短編「クリシーの静かな日々」「マラ・マリニャン」が収められていて、90年にはクロード・シャブロル監督で映画化もされているタイトルなのでご存知の方もいるかもしれません。内容ももちろんなのですが、気になるのは僕が持っているこの本、「世界セクシー文学全集」という全集の1冊なのです。セクシー文学。似たようなもので他の出版社から「発禁文学全集」とか「秘密文学全集」というシリーズも出ていますが、この「セクシー文学」というネーミングにはかなわない感じです。「セクシー文学全集」は昭和35年から36年にかけて、全10冊が出されました。出していたのは新流社という出版社で、今はない出版社のようですが、当時他にもこういった性に関わる本を、文学に留まらず科学や社会学の領域までカバーして、広く出していたようです。この『静かなる日の情事』が凄いのはさらに、ミラーの友人だったブラッサイに訳者がコンタクトを取り、全集にもきちんとこのブラッサイの撮ったパリの写真が収められていること。描かれる貧しい生活と性、写される美しい女性と街。気がつくといつの間にか一時間。売り物なのに。入力していただけなのに。これだからいけません。
ちなみにこの「世界セクシー文学全集」のものは他にも、ポアリイヌ・レアージュ『O嬢の物語』、マリイズ・ショワジイ『パリのどん底』、ロレンス・ダレル『ブラック・ブック』などを仕入れています。最近また新刊で、澁澤龍彦訳のサドの本が会田誠表紙で出ていましたが(bk1)、古本でもまだまだ人気があるそういう文学をまとめて、この「セクシー文学」というタイトルを借りてコンテンツにしてみたいと思っています。さていつになることやら。(内沼)
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