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小津安二郎(20031006mon)
NHK朝の連ドラを久しぶりに見てしまいました。『てるてる家族』というかなりノーテンキなタイトルで、見たところ浅野ゆう子と岸谷五朗が主演のようですが、ヒロインは石原さとみという新人さんらしいです。一般的には、朝の連ドラというと8時15分からというのがお決まりですが、最近はBS11で7時30分からもやってて、今日はこの時間に見たのでした。早起きは三文の得というように、45分早い時間に見ると連続して昔に放映した朝の連ドラもリバイバルで見れます。今やってるのは、まだ初々しい松嶋奈々子がヒロイン役で出演している『ひまわり』なのですが、松嶋奈々子といえば今や大人の色気を超えて普遍的な風格すら感じさせる女優。その瞬間に4,6,8,10,12とリモコンのボタンを連射し続ければどこかに映っているだろうほどです。そうなると、やっぱNHKの新人輩出っぷりはすごいんだなあ、と感慨深くなるとともに、今回主演の石原さとみさんもやがては…と現行の『てるてる家族』の方も深き尊敬のまなざしで見ることができるというわけです。とまあ、たわいもないことを考えて、ブラウン管をフラついていると、BS11で小津安二郎全作品一挙公開をやるぞ、と言ってます。
小津安二郎といえば、全54作品、家族と親子のあり方をとらえるという一貫したテーマで撮り続けた偉大すぎる映画監督。フェイド・イン、フェイド・アウト、オーバーラップ、移動撮影といった現在でも一般に使われているような撮影法を否定して、畳の上に座っている人物の視点であるかのようなローアングルの視点による構図重視の映像の雰囲気には、思わず日本的な匂いを感じて鳥肌がたっちまいます。小津の影響は世界的に異様なほどで、というのも、わたくしめもはじめに小津を知ったのはヨーロッパの監督の好きな映画ランキングからなのです。たとえば、ヴィム・ヴェンダースは『東京画』で笠智衆に小津を語らせたりしていて、実際、後半で小津作品のカメラマン厚田雄春が「自分はあくまで小津安二郎のカメラマンなんで、他じゃダメなんです」と言いながら目から涙を溢れさせてしまうシーンなんかは、こっちも目に涙を浮べながら小津の凄さを痛感せずにはいられません。
生誕100周年のためか偶然昨日とかぶっちゃいましたが、『珈琲時光』ワールドプレミアが12月12日、全作品一挙公開<第一弾>が10月中旬。ということはBSを見れば、みなさんも、小津作品を見たことがないという『珈琲時光』主演のお二人も、しっかり勉強してから公開を迎えられますね。めでたし、めでたし。(川上)
小津安二郎全作品一挙公開<第一弾>:http://www.nhk.or.jp/ozu/
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