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珈琲時光 (20031005SUN)
このサイトをプレオープンして数日、凄く気持ちが引き締まっています。まだ本は並んでいないくせに「一端の古本屋」感に心躍っているのです。もちろんそれ以前から仕入や買取、イベント出店すらしていたのですが、やっぱりサイトができると違いますね。今日は一日中バイトで、本当はそのバイトしている本屋をキーワードに書こうと思っていたのですが、この高揚する「一端の古本屋」感に合わせて、ちょっと気になっている映画があるのでそちらをご紹介したいと思います。
1903年12月12日生誕、1963年12月12日に逝去。ちょうどぴったり60年の間生み出した全てで日本映画を世界に知らしめた、小津安二郎監督です。来る2003年12月12日で、めでたく生誕100年。その記念イベントのメインとなっているのが、侯孝賢監督、浅野忠信・一青窈主演の映画『珈琲時光』の公開です。台湾の巨匠による小津へのオマージュ、ということで注目を浴びているこの作品ですが、フリーライターの陽子(一青窈)に思いを寄せる浅野忠信が演じるのが、古書店2代目店主。つまりこれ、古本屋を舞台にした話なのです。ドキドキです。神保町の誠心堂さんで撮影された一時期、付近はなにやら普段とは違う盛り上がりを見せていました。楽しみ!ちなみに、主演の2人は小津作品を見たことがない、なぜか蓮實重彦がエキストラで出ている、などのマメ情報もゲット。楽しみ!
余談ですが先日、友人に古本屋を始めたことを話したら「流行ってるから気をつけたほうがいいね」と言われ(彼は美容師で、いわゆるヘアサロン業界が変に流行って廃れてしまったのを間近に見ているわけです)、僕はなぜか「何でもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う」という小津さんの言葉を思い出しました。ちょっと勝手に意味をスライドさせ「流行っていることは何でもないことにしてしまって、道徳や自分に従えばいいんだ」と妙に自信を持ちました。この言葉、生誕100年のオフィシャルサイトのトップにも出てきます。(内沼)
小津安二郎生誕100年記念:http://www.ozu100.jp
『珈琲時光(原題)』製作記者会見:http://www.shochiku.co.jp/coffeejikou/index.html
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