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燐寸文学全集
安野光雅・池内紀(編)
筑摩書房 / 1993年 / 初版
状態/ B
¥ sold
本書は古今東西の文学作品からマッチのある名場面を集めた奇特な一冊。数行の引用の集まりですが、読ませます。引用元の本を買いたくなること必至。 帯あり 絶版(川上)
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脳波 最新科学小説全集14
ポール・アンダーソン(著) 山田 純(訳)
元々社 / 1956年 / 初版
状態/ C
¥ 1000
SF初期の巨匠ポール・アンダーソンの処女長編。本作品はこの後、早川書房の文庫やポケミスに入りますが、本書で本邦初紹介。 箱イタミ 絶版(川上)
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Flor Anemofila 1
journey journal(編)

状態/ 新品
¥ 2625
journey journalさんが発行されている小さなハードカバーの豆本。タイトルのFlor Anemofilaとは、日本語で「風媒花」という意味。文化の幸運な偶然の出会いによって場所から場所へと旅をしたいというコンセプトのもと、「1年に1度旅に出て、1年に1冊発行」されます。
第一冊目の旅先は、ポルトガル。豊富な写真と旅先の空気感を漂わせてくれる文章を読み進んでいくと、まるで旅に出ているような錯覚に陥ります。私はポルトガルには今まで行ったこともなく、サッカーの印象くらいしかなかったのですが、Flor Anemofilaの中で、ポルトガルの変わったホテルや建築事務所に働く伊藤さんを訪ねた後には、ポルトガルが少し身近になったような気がして、つい本屋さんで、伊藤さんの働き先のボスであり、ポルトガルを代表する建築家のアルヴァロ・シザの写真集をのぞいたりしてしまいました。しかも、後日メールでそのお話をしたところ、のぞき見してしまった写真集のスタッフの方がまさしくFlor Anemofilaの記事に協力していたとのこと。ちょっとしたことかもしれませんが、こんなうれしい偶然が繋がっていくような素敵な一冊です。(川上)

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スパイを捕えろ
エリック・アンブラー(編)
荒地出版社 / 1981年 / 初版
状態/ A
¥ 1500
この本は、スパイの見本市のようで、いろいろな土地にいる、様々なスタイルのスパイの物語を楽しむことができるのがおすすめポイントです。

「いやな相手」ジョン・ガバン / 北村太郎
「踊り子ジューリア・ラッツァーリ」サマセット・モーム / 河野一郎
「最後の特使」コンプトン・マッケンジー / 伊藤悟
「I Spy」グレアム・グリーン / 北村太郎
「ベオグラード、一九二六年」エリック・アンブラー / 菊池光
「バラと拳銃」イアン・フレミング / 井上一夫
「殺しが丘」マイケル・ギルバート / 北村太郎

やっぱりスパイはカッコよくなくっちゃ。読み終わるとそう思いました。ジェイムズ・ボンドのようにキメキメでもいいし、「I Spy」で描かれるスパイのいる空間の、そこはかとなく張り詰めた雰囲気もハンサムだと思います。 地小ヨゴレ 絶版(クヌギー)
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鴛鴦の間
舟橋聖一
文藝春秋新社 / 1957年 / 5刷
状態/ B
¥ 1300
私はこの本を見るまで、この作品の存在を知りませんでした。が、調べてみたら、映画にもなっていました。実際、映像にしやすい話です。ありがちで、カラフルで、深刻すぎない。けれども、登場人物たちががどんな思惑でいるかがテンポの割に緻密に書かれているので安っぽくないです。 男女の関係は神聖もないし、汚れきったものでもない、その間を行ったり来たりしなければならないからうれしくも、おもしろくも、やるせなくも、情けなくもあり・・・とにかく、ままならないものなのです。装幀は、記名がありませんが佐野繁次郎だと思われます。 見返し遊び紙に購入者署名あり  絶版(クヌギー)
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漱石名作漫画
夏目漱石(著)岡本一平(訳)
近代文学館 /
状態/ B
¥ 1800
夏目漱石の名作に漫画がついているという珍しい豆本。しかも、作畫は岡本太郎の父親、岡本一平。収録作品は、「坊ちゃん繪物語」、「坊ちゃん遺跡めぐり」、「草枕繪物語」。細かい筆遣いながら大胆さを感じさせる岡本一平の絵がつくと、全く別の作品のような味があります。函入り 函ヤケ 絶版 (川上)

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特集雑誌 自由国民 私たち生涯の性の百科事典

時局月報社 / 1949年
状態/ C
¥ 1500
「生涯の」と断るだけあって、第一部は「幼年期の性の話」から少年少女期、思春期、結婚期、夫婦生活、中年期、老年期と順を追って説明されます。しかも、これが第一部に過ぎず、技術には第二部を費やし、第三部では名著と性書集!を紹介してくれるという念の入りよう。
表紙に大きく「家庭版」とありますが、まさか「広辞苑」と「家庭の医学」の間にでも置くのでしょうか。少なくとも私にその勇気はありません。保健体育というにはあまりに深く踏み入り、エロ本というには文体が真面目すぎるこんな本は、今日の本屋さんでは見つかりそうにありません。 絶版(川上)

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戦後フランス詩集
高村智(訳・編)
思潮社 / 1968年 / 初版
状態/ B
¥ sold
朱色と緑がかったブルーの二色が少し焼けた紙になじんでいて、内容と共に思潮社らしいなあと思わせる一冊。この色が赤と青じゃないってのがミソです。本書がその24に当たる本シリーズ「現代の芸術双書」は海外の個人詩集が主で(「3」にサリンジャーの短編小説集が入ったりしている。)アンソロジーでしかみないような詩人も一冊にまとめられています。それゆえここでも、アラゴン、ギルヴィック、シャルル・ドブジンスキー、ユベール・ジュワン、オリヴェン・ステン、ジョルジュ・L・ゴドー、ジャン・ルイ・ウードビーヌと、今では聞き慣れない名前が多いですが、巻末に「人と作品」として一つ一つその背景の説明が付いているがとても丁寧な作りになっています。 小ヤケ 絶版 (川上)
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男性自身 素朴な画家の一日
山口瞳
新潮文庫 / 1988年 / 初版
状態/ B
¥ 800
男性自身シリーズの一冊。山口さんの日々の雑感が語られたエッセイ。含み笑いをしてしまうような話を聞かせつつ、当時の情景が目に見えるような文章は飽きのこない味がします。一つ一つのタイトル下に柳原良平の絵が挿してあるのも楽しく、「柳原良平さん」というタイトルのエッセイでは、2人でトリス・バーに行き、悠然とハイボールを飲んでいたなんて話がされていて唸ってしまいます。 裏表紙小ヨゴレ 絶版 (川上)

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スパイの歴史
R. セス(著)深沢京子(訳)
高文社 / 1965年 / 初版
状態/ C
¥ 1200
トロイ攻略に用いられたことで高名なトロイの木馬と実行にあたったシノンの話に端を発し、東洋、ロシア、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスと世界中のスパイの史実を詳細に語られます。スパイ小説好きには必携の一冊。 カバーイタミ 絶版 (川上)
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すべてはイブからはじまった ーユーモア・スケッチブックー
リチャード・アーマー、ロバート・ベンチリー他(著)浅倉久志(編・訳)
早川書房 / 1991年 / 初版
状態/ A
¥ 800
1987年から3年間、ハヤカワ・ミステリ・マガジンに連載した中から選んだ、ユーモア・アンソロジー。編・訳を担当する浅倉久志氏のあとがきも詳しく、「ユーモア・スケッチ」とは「笑いを意識して書かれたエッセイ風の単文につけた便宜的な総称」としています。和田誠の気の抜けた装幀がとってもマッチしてます。 背小ヤケ 絶版 (川上)
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世界推理名作全集6 クリスティー カー
A. クリスティー、J. D. カー(著)河野一郎、中村能三(訳)
中央公論社 / 1960年 / 初版
状態/ C
¥ 1200
一つ前の「nK00092」と同じく世界推理名作全集の一冊。こちらの方が後のナンバリングながら、一年手前に出ているのは、おそらくこちらが第二回配本に対して、「nK00092」は第八回配本のため。内容とは関係ありませんが、こういう場合は初版年がはじめに出版された年というわけではないようで、勉強になります。
収録作品は、
クリスティー「アクロイド殺害事件」、「うぐいす荘事件」
カー、「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」
箱ヤケ、ヨゴレ 絶版 (川上)

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世界推理名作全集 4 フィルポッツ チェスタートン
E.フィルポッツ、G.K.チェスタトン(著)宇野利泰、田中西二郎(訳)
中央公論社 / 1961年 / 初版
状態/ B
¥ 1500
怪奇小説を味わうには、日当たりのいい公園よりも、丑三つ時に枕元の読書灯の明かりのみで読む方が適しているように、推理小説においては適当な装幀のものよりも、気の利いた装幀がほどこされた一冊で味わう方が適しているに決まっています。そんな気の利いた装幀に間違いなく当てはまるのがこの一冊。 黒と白のストライプにタイトルが書かれたレモンイエローの紙片が貼り付けられた表紙。本体は表紙の張り紙に合わせた色で背表紙は余白を十分にとり、地から五分の一くらいの位置に黒マスを配し横書きで「世界推理名作全集」とタイトルを書き入れています。本文印刷を「株式会社精興社」、装幀印刷を「求竜堂印刷株式会社」と続き、製本、製函、本文用紙、装幀用紙、クロスを全て別会社が担当する力の入れよう。装幀者をたしかめると、「中林洋子」とあります。どこかで聞いたと思って調べてみたら、くらげ書林さんが『いろは4号』で特集されていたり、デザイナーの服部一成さんが褒めたりしていました。
収録作品は、
フィルポッツ「赤毛のレドメイン家」
チェスタートン「ブラウン神父物語」
どちらも名作ですが、ぜひこの一冊で。 絶版 (川上)

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たくさんのお月さま
ジェームス・サーバー(作)今江祥智(訳)宇野亜喜良(絵)
文藝春秋 / 1976年 / 初版
状態/ B
¥ sold
訳を今江祥智、絵を宇野亜喜良が担当というお得意のコンビネーション。映画『虹をつかむ男』の原作者でもあるサーバーの作もさることながら、宇野亜喜良の異国風の雰囲気がよく生きたカラフルな絵本に仕上がっています。まさしく、GIFT BOOKとして誰かにプレゼントしたくなる一冊です。 GIFT BOOK LIBRARY 新書のひとまわり大きいサイズ このバージョンは絶版 (川上)
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お楽しみはこれからだ
和田誠
文藝春秋 / 1975年 / 7刷
状態/ B
¥ 1000
映画の名ゼリフを元に絵と文をかいていくという和田誠さんのシリーズ。この企画性はどこかブックピックに似ていると思います。またこの一冊は疑惑の一冊で、表紙をめくった遊び紙に蔵書印とともに、「和田誠」と本人らしき署名があります。本物かどうかはたしかではありませんが、どちらにしても古本ならではの魅力あふるる一冊です。ちなみに、ブックピックのメンバー内では、80%で本物ではないかとの判断。 サイン入り!?  蔵書印あり(川上)
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嘔吐
ジャン・ポール・サルトル(著)白井浩司(訳)
青磁社 / 1947年 / 初版
状態/ B
¥ sold
実存主義のそしてサルトルの代表的な一冊、『嘔吐』。本書は、戦後すぐに青磁社から出た初版。印象深い深紅のカバーと「現代仏蘭西小説集」とタイトルに冠された文字、最後に付されているサルトルの年表が、時代の活気を感じさせます。現代佛蘭西小説集。  蔵書印あり(川上)
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危険な関係、セシル・ド・ヴォランジュの手記 2冊組
コデルロス・ド・ラクロ(著)伊吹武彦(訳)
創元社 / 1948年 / 初版
状態/ D
¥ 2000
ピエール・アンブロワーズ・フランソワ・コデルロス・ド・ラクロにより、1781年に出版され、フランスに一大センセーションを生んだスキャンダルの書の全訳。時の女王マリー・アントワネットの蔵書の中には、豪華な装幀をほどこされ、表紙には王家の定紋をちりばめたタイトルの記されない一冊として並び、スタンダールに密かな讃歎を、ボードレールに共感を抱かせ、ジードの書棚に愛蔵書の一冊として並んだ『危険な関係』。あとがきによると、ゴンクールは、その著書において、『危険な関係』は「『君主論』が十六世紀イタリアの政治道徳に対すると同じ地位を、十八世紀フランスの恋愛道徳に対してもっている」と述べているとのこと。
また本書は、一見、厚さ2センチほどの小著に見えますが、600ページを超える大著で、とても薄い紙に印刷されている特殊な作りになっています。続巻の方は、作中人物のセシル・ド・ヴォランジュの手記として書かれ、「十八世紀好色風俗を微笑によって諷刺した奇書」。 正箱欠、蔵書印あり  絶版 (川上)
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暗い春
ヘンリー・ミラー(著)吉田健一(訳)
人文書院 / 1953年 / 初版
状態/ C
¥ 1500
『北回帰線』と『南回帰線』の間に出版された、ヘンリー・ミラーの短編集『暗い春』。ミラーの特徴の指摘に迷いながらも、「ロレンスは性に就て率直に考えることの必要を、その生涯を賭して主張したのであり、これに対してミラアは、それを殊更に主張することが大事だとも思わない、ロレンスよりももって解放された人間なのである」と評す、吉田健一が翻訳していることもまことに興味深いです。 最後のページ小シミあり (川上)
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わが手の宇宙
フレドリック・ブラウン(著)早川書房編集部(編)
中央公論社 / 1966年 / 再販
状態/ C
¥ sold
SF界のストーリーテラー、フレドリック・ブラウンの作品を早川書房編集部が編纂した短編集。作品ごとに訳者が違うのも一興。あとがきでは福島正実氏が本書の主体となった、"Space on My Hands"のブラウンによる序文を全訳しています。「…最後にいのる ー ねがうらく、読者諸氏の読書の歓びが、ぜめて、私がこの本の印税として受けとる小切手を現金化する喜びに等しからんことを!」 最後のページシミあり 絶版 (川上)
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文芸雑誌 海 三月特大号

中央公論社 / 1978年
状態/ B
¥ 1500
特集は、「オクタビオ・パス 迷宮の詩学」。代表的な詩31篇と論文に加え、オクタビオ・パスについての評論など。特に「詩・エロス・宇宙」と題した山口昌男との対談は興味深く、オクタビオ・パスが「日本が私を魅するのはこの二つの点においてです。」と話し、「集中」と「余韻(完成を裂けること)」を上げているのが印象に残ります。特集の他にも、「北川はぼくに」田中小実昌、「根岸映画村」小林信彦、「穴」色川武大、そして、吉増剛造の長編詩「熱風、」など盛りだくさん。連載も武田百合子、辻邦生、芝木好子、島尾敏雄、井伏鱒二とどっしりと構えられています。 絶版 (川上)