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脳波
ポール・アンダースン(著)林克己(訳)
ハヤカワ・SF・シリーズ / 1964年 / 再版
状態/ B
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ヒューゴー賞の受賞5回、アメリカのSF黄金時代を支えた巨匠のうちの1人である、ポール・アンダースンの処女長篇。宇宙的な影響によって地球上の生物の頭脳の働きが飛躍的に増大していくとどうなるのか、という興味深くも奇妙で一筋縄ではいかなそうな状況が現実味を持たせて描き出されます。長年人類を悩ませた学術的な謎があっさりと解ける一方、知識を持った家畜は叛乱を起こす、労働者は単調な仕事を放り出す、紙幣価値はゼロになってしまう、などなど、頭が良くなるんだからいいんじゃないの、なんて呑気でいられない勢いで世界の秩序は音をたてて崩れていきます。 ミネソタ大学で物理学を専攻していたことを見せびらかすように専門用語を駆使して物語の構造を塗り固めつつも、登場人物の言葉には哲学的思索の影を見え隠れさせ、良質なSFの気骨が感じられる一冊。 絶版 (川上)

