« ラ・マレア初日!!! 書肆彼岸堂も開店!!! | メイン | 栃木ツアー1 »

ラ・マレア 完璧な2日目、そして雨の最終日

「ラ・マレア」が昨日、降りしきる雨のもとついに最終日を迎えました。
準備中はぎりぎりのスケジュールに追われて「もう始まっちゃうの?」と焦ったりもしましたが、
始まってみるとまさにあっという間、「もう終わっちゃうの?」と素晴らしいイベントだったからこその寂寥感がつのります。

今回は拡大版で、速報リポートできなかった2日目のようすと、最終日のようすをお伝えします!
もちろん写真がたっぷりです。

―― 10/4(土) 2日目 ――
2日目も元気に開店!
la_marea_02
今回の企画では、本が全て裏返しでタイトルが分からない、本棚にはお客さんが直接手を触れてはいけない、という無茶苦茶なルールがありました。本屋なのに。
本を手に取るためには、まず右手のカベに置いてある冊子(ブックピック手作りです)を見て、
引用されている本の1ページの断片を頼りに、気になる本を探さなければなりません。

なんちゅう理不尽な本屋でありましょうか。
3日間で一冊も売れないんじゃないかと、実は思ってました。
どころか冊子にもほとんど手を触れてくれないんじゃないかと 笑

しかし嬉しいことに、演劇を見に来たついでに寄ってくれた方や、たまたま通りがかった地元の方々の多くが興味を示して、冊子を手に取り、本を買ってくださいました。


la_marea_02
la_marea_02


さて、日が暮れてくると雰囲気が急激に変化するのが吉田町。
たくさんのバーが営業を始め、路上の壁面にスポットが当たりだすと、いよいよ街がラ・マレアモードに。

la_marea_02
縁日みたいな感じもします

書肆彼岸堂にも、午後6時の閉店まぎわには公演を心待ちにする人が多く来店してくれました。
そう、数十分後にはここに役者さんが立つわけです。

la_marea_02
字幕が流れると、すでに劇が始まっているようにも見えますね

2日目は土曜日なので、よりたくさんの人が観劇に来ていたようでした。
ブックピックも壁面の不安を解消したのでリラックスモード!

la_marea_02
街の入り口付近からのようす
la_marea_02
舞台以外のお店も普通に営業中。中でゆっくり飲むもよし、テイクアウトするもよし


la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02


2日目はまさにパーフェクト! すっかり空間の雰囲気に酔って、そうそうにビールをテイクアウトしてしまいました。
あとは千秋楽を残すのみ・・。

la_marea_02
居酒屋の特等席に陣取ってキスシーンをガン見するブックピックのT氏とK




―― 10/5(日) 最終日 ――
夜からの雨の予報が心配ながらも、とりあえず昼間は晴れました。
「書肆彼岸堂」は本日も異様な店構えで絶賛営業中。

la_marea_02

「書肆彼岸堂」では裏向きに並べられたり平積みされた本棚に加えて、その棚のあちこちに置かれた置物たちが異様な雰囲気を増幅しています。これらにはもちろん意味があります。

架空の書店「書肆彼岸堂」の店主は、古本は単なるモノではなく持ち主の個性の一部だという考えを持っています。
そして誰かから古本を買うときには、その人の何かしら思い出の品を一緒に買い取り、本とともにお店で展示・販売するのです。

la_marea_02

本棚の一段一段もしくは平積みされた一束が、ある一人の本と、思い出の品です。
お客さんが本を探すために手に取る冊子の表紙には、その置物が持ち主にとってどんなモノだったかというストーリーが書いてあります。それによって、人の手から人の手へと渡り歩いてゆく古本というものの面白さを感じてもらえれば、と考えています。
前の持ち主と置物のストーリーは、冊子のなかに引用された本の内容とは直接の関係はありません。
さらに冊子をめくってもある1ページしか見えない。

こんなやり方で本を探したら、まず間違いなく読んだことも聞いたこともない本と出会えるでしょう。 笑
そしてそうやってぶち当たった本がもし良い本だったら、きっとおもしろい。
そういう狙いも持っています。


能書き終わり。

la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02


la_marea_02
「ラ・マレア」の劇作家・演出家、マリアーノも来店してくれました(画面中央奥)


そうこうしているうちに吉田町では雨がぽつぽつ。近所のダイソーで急遽、傘の買出しにきていたスタッフの方と鉢合わせ。
「今日は演れるんですか?」と聞いたら
「いけるところまでいって、大雨になったら現場監督の判断で中止します」とのこと。

悪天候にもかかわらず開演時間直前には大勢の人が路上を埋めていました。3日間で一番多かったのではないか。
開演は予定通りでしたが、まもなく雨が本降りに。しかし傘をさしたお客さんは全く動かない。
これには、一部ですが制作に関わった側としてグッときました。

la_marea_02
本屋のシーンを見ている人たち

シーンのいくつかは屋根の無いところで演技をするので、俳優さんたちはずぶぬれ。
しかしそれがかえってドラマチックな演出になっていたりもしました。(あのシーンとかですね)

la_marea_02
壮絶と言っていい「バイク」のシーン。 このシーンはさすがに途中で中止に
la_marea_02
「待ち人」のシーンでは電話ボックスのなかから観劇する人が
la_marea_02
公演の真っ最中も営業中の「バー」のシーン。後ろから劇が見られます
la_marea_02
la_marea_02
la_marea_02

けっきょく雨は降り続けたものの、公演自体は完走。最後のターンが終了した後は、会場中が盛大な拍手に包まれました。

もちろんこの後には地獄の撤収作業が待っていたわけですが(そしてそれがこの記事がこの時間にアップされている理由)、今回の公演に関わることができたのは、最高の経験になりました。
スタッフ、役者のみなさん、お疲れさまでしたー!!


Reported by きじま
la_marea_02
雨のなか大盛況でした

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bookpickorchestra.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/224