端的にいえば、人間をみてびっくりしたいのだということになるが、そういう人間が出てきた一つが、わたしにとってはアングラ演劇だったのである。あの状況劇場の役者の「くらさ」、天井桟敷の肉感性、発見の会の妙に白っぽい滑稽感、そして早稲田小劇場の狂気に、わたしはほんとうに驚いた。(P50) K00715/同時代演劇と劇作家たち / 大笹吉雄(著) / 劇書房 / 1980 / 3刷 / A / 1800