15 | 醜い体をばらばらに売りつけるのではなく、寒さのために季節から締め出された私の手足の求めるのは今日なんであるのか。斜めに入ってくる忘却の帰り道にばたりと出会う娘の髪の柔らかき栗色。磨り減った私の首の骨。それは機械的日没や何も起こらないと言う恐怖を思い起こさせる。キョロキョロと歩みながら、本当は無関心の世間に対して梅雨の塩辛さをもとめていたことも事実。リズムリズムリズム速く速く速くと思いほらほらほらと首をむける。遠くにしか存在しない私は音楽に引き分けをもとめようとは思わない。
U00497/骨と空気/勅使河原三郎(著)/白水社/1994/B/sold |
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