| 野菜や肉、魚、調味料、火かげん水かげん、包丁の入れ方。国、地方、地域、人ごとに個性的な、食べ方。食べるというただの動作に、それ以上の意味をもたせている土地や家族のルール。ごはんは、食いしん坊にとっては組み合わせ無限の快楽世界であり、かつ生きるためにすべてのひとにとって毎日必要な、イノチの物質です。そんな身近な快楽のナビゲーターが「料理本」。ひっきりなしに発刊されるレシピ本、カラーブックスみたいなテーマ性の強いもの、あるいは作家先生なんかが薀蓄や嗜好を舌なめずりしながら書き散らしたみたいな、食にまつわるエッセイ。料理本の中にはあなたのお口に入ることを夢見て眠ってるレシピたちがいます。「ほんとおいしいの?」と思っちゃうものもあれば、文字情報にすぎないはずなのに、おなかが鳴ってしょうがない、魅惑の一皿もあります。すごくおいしそうだったから料理本を買ってわくわく、実際作ってみてがっかり、ということも少なくはありません。そう、料理本を買うときは五感を研ぎ澄まし想像の羽をひろげにひろげ、載ってる料理がおいしいかの保証なしに選ばなくちゃならない。いわばバクチです。頁をめくってみることのできないオンライン古本屋ならなおさら。そこで、ブックピックの在庫から実際に料理を作り、みんなで食べて検証してみたいと思ったのです。実験場所は、都内某所のブックピック倉庫にて月1回行われるパーティ。実験主催者は、ブックピックメンバーのひとり、山田由紀です。実はわたし、ニギリズムというオニギリ専門ケータリングユニットにて素人ながらシェフをしています。三度の飯より料理が好き。自分でつくって自分で食べることは勿論、つくって食べてもらえることの幸せったらありません。ブックピックの選ぶ料理本は、本当においしいのか?ブックピックの仕入れ人たちの「食べる」目をチェックしたいなという気持ちもありつつ・・・。長くなりました。それじゃあ、マジメで食いしん坊な、本と食の実験、はじめます。(ヤマダ) |