第2回 江西結名×高島孝太郎×内沼晋太郎(聞き手:川上洋平) 2004年3月某日@都内某所

川:さーはじまりました、第2回だらだら談義。さっそくですが、たとえば最近これやりたいんだよねーみたいのとかないんですか。

江:まさにそう、やりたいといえば、焼き物やりたいんですよね。『やきもの入門』。

高:ロクロ派?

江:んー、カラーブックスで『クラフト入門』っていうスウェーデンとかノルウェイとかの北欧系の工芸が載っているのがあっ て、けっこういろんな人が探してるんですよねー。カラーブックス、あなどれないなー。

高:ロクロ系?



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内:『クラフト入門』かー、うちもカラーブックスはけっこう注意して探しているけど、これはまだ仕入れられてないんだよなー。

川:カラーブックスって、誰が買うんだ?こんなタイトルていうのがある一方で、誰もが欲しい魅惑的なものもあったりするから、たしかにあなどれない。

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内;あっ、高島くんもカラーブックスの京都のやつ探してとか言ってたよね。

高:…家族が京都に行きたいと言ってたからプレゼントしようかなと思ってねー。

一同:いい息子だねー。

川:ところで、話少し戻るけど、北欧系と言えばやっぱ家具は外せない。でも、家具の本とかってあったっけー?
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内:あーあるある、これなんだけど、週刊朝日で一時期出てたやつで、その名も『カラー別冊』。

(しばしペラペラ)

江:出てる人たちも面白いー、石井好子とか岸田今日子とか。

内:石井好子さんの本はうちに何冊かあるねー。『巴里の下オムレツ…』とか今も出てるけど、なかなか表紙もいい。


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江:あ、横尾忠則ものってる。

内:うん、横尾忠則の寝室兼居間がのってるんだよね。

高:すごいね、この部屋…。こんな色、今だと、林家ペーパー夫妻くらいでしか見ないよね。

内:たしかに

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江:これって、暮らしの手帖っぽいですね。暮らしの手帖は日本のことだけを取り上げている
けど、これは海外のことも取り上げてる。
とくにこのインテリア特集、すごいいいですね!

内:インテリア以外のもなかなか面白そうだよー、これなんかどう?ヨーロッパのバカンス。

高:ひろっ!ヨーロッパのバカンスっていって、まず中東から始まってるもん(笑)

内:表紙はラクダが海見てるしね、しかも、ヨーロッパのバカンスなのに、一ページ目は
アメリカだ。

高:けっこうメチャクチャだな。

江:(はさんであるハガキを発見して)あっ、アンケートに答えてる。

内:うおっ、50歳既婚、職業会社の一般社員、家の建坪12坪、創刊号から買っている、、、

江:ここまで書いてなんで出さなかったんだろうね。

川:謎は深まるばかりだね。

高:ところで、ハワイ旅行14万6000円って書いてあるけど、このアンケートの人は年収140万円。
そして、このアンケート用紙の年収範囲を見て推測するに、この人の年は今で言う800万くらい。
となると、旅行するのかなり厳しかったということになるね 。

内:この頃はなかなか海外旅行とかできなかったんだよ。だから、この本は見て楽しむものなんじゃ
ないかな。
今で言うと、宇宙にはなかなか行けないけど、宇宙のこと知って楽しむことはできるみたいな。

江:そうなんでしょうね、だってこれ、すごい写真がいい。(写真)

内:やばいこれ、絶対無理してるよー、雪の上にサンダルだもん。

高:(笑)オレいちおう、秋田出身だけど、これありえないね。

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注:雪の上に海辺ルックで立つ人々。「みるからに健康そうである。」というもっともな注釈付き

江:それに、このバカンスの写真とかって、日本人が撮ったっぽくないですよね。

高:たしかにそうだね。色かなー?なんだろう?この時代ってみんなこういう風なテイストのかな。

内:うーん、ここは一つ『太陽』とかと比べてみよう。じゃあ、メキシコ特集!

(またも、ペラペラ)

内:むー、こっちは日本人が撮ったっぽい感じがある。比べてみると、明らかに『カラー別冊』は外国の雑誌っぽい。
これはなんかある、なんかある気がするぞー。誰が撮ってるんだ?

江:…日本人だ、並河萬理さん。

内:うん、紙のせいもあるかもしれない、日本の今の雑誌にない感じだよ、このぺらぺら感は。
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川:なかなか興味深い話だね、うんうん。まーでも、各地の写真見てたら単純に旅に行きたくなってきたなー。
「ヨーロッパの」とは言わずとも、最近どっか、旅行したー?

高:なかなか時間ないんだけど、今度広島行きたいなー、と思ってて。

江:あっ、広島ってお酒がおいしいらしいんですよ。

高:お酒、好きですか?

江:…お酒好きですね。

高:さてはいけるくちですね、種類は何が?

江:んー、やっぱり日本酒が好きで、銘柄はわからないんですけど、このあいだ広島のお酒飲んだらすごいおいしくて。生のお酒だから、一度開けたら飲みきらなきゃいけないんです。

高:それは、一度試してみたい!じゃあ、酒の肴は何でいきましょうか?

江:ひたすら。(笑)

高:僕は塩。(笑)

内:二人とも酒の肴ボキャブラリーないなー、っていうか酒好き過ぎだな。

高:酒マッチョなんだよ。
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■肴にした本■購入方法
1 K00833/やきもの入門/田賀井秀夫/保育社カラーブックス/1971/8刷/B(線引き、折れ)/400
地理的には日本の土器から中国、朝鮮の焼きもの、時代的にも鎌倉・室町、明治、現代と幅広く紹介。序文によるとわび、さびの精神も理解できるとのことで興味深し。
2 K00880/乾電池あそび/実野恒久/保育社カラーブックス/1981/重版/B/400
ごく身近なものを工夫して遊んだ懐かしい感覚が蘇ります。ぜひ子どもに読んで欲しい本。
3 K00512/イラスト入門/河原淳/保育社カラーブックス/1973/重版/1000
河原淳氏による本著には、氏の息子さんの絵も登場します。変わったイラスト満載。
4 U00315/日本のかるた 小倉百人一首の背景/濱口博章・山口格太郎/保育社カラーブックス/1973/初/800
絵入百人一首の最古と言われる道勝法親王筆の「小倉百人一首」は、読み札全部を収録。教養がなくても、カラーなのでつい欲しくなってしまいます。
5 K00209/オリエンテーリング/仲川寿男/保育社カラーブックス/1979/初/800
表紙の「体力つくり」ゼッケンには、つい苦笑してしまいますが、中を開くと地図の魅力も相まってOLを見る目がかわります。
6 U00301/結婚式のマナー/ 石倉豊/保育社カラーブックス/1975/初/600
縁談が起こってから新婚旅行まで、知っているようで知らないことを写真、絵入で解説。本棚にあれば、誰にでも重宝する時期が来る一冊。
7 U00305/京都ガイド/出雲路敬和/保育社カラーブックス/1968/5刷/750
王道といえば王道ですが、このサイズで京都の歴史、年中行事も書いてくれてます。情報は古いけど、そのズレを楽しむのもまた一興。
8 U00494/週刊朝日カラー別冊 NO.8 1971 WINTER 日本の祭りと踊り/朝日新聞社/197/ C、表紙やぶれ/600
豊富な写真による特集やルポはもちろん、松本清張氏の推理小説やクロイワ・カズ氏、山田紳氏のまんがもいい味出してます。
9 K00256/巴里の空の下オムレツのにおいは流れる/石井好子/暮らしの手帖社/1963/3刷/C、折れ、シミ、小書き込み/500
シャンソン歌手の石井好子さんによるパリの香りあふれるエッセイ。装幀は花森安治氏が担当。
10 K01230/レクイエム 涙/石井好子/文藝春秋/1983/初/B/1200
亡くなった夫と父に捧げるエッセイ。表紙装丁は森麗子のかわいいファブリックピクチャー。
11 K01067/パリ仕込みお料理ノート/石井好子/文春文庫/1983/8刷/B/250
食べるのが大好きな著者の、料理とその調理のコツにまつわるエッセイ本。
12 U00324/地球の果てまでつれてって/横尾忠則/文春文庫/1986/初/700
言わずと知れた奇才・横尾忠則氏の2年間の月々の心の軌跡。
13 K01018/導かれて、旅/横尾忠則/文春文庫/1995/初/A/300
天使、UFO、そして滝。霊的な波動に導かれた不思議な出会いの旅19編。旅日記第3弾。
14 U00237/インドへ/横尾忠則/文春文庫/1983/初/B/300
ビートルズに触発されてインドへ旅した、横尾忠則初の本格的旅行記。
15 K00652/私と直観と宇宙人/横尾忠則/文春文庫/1997/初/300
『インドへ』に続く書き下ろし第2弾。最後には宇宙人との会話!さえ載ってしまっています。
16 U00490/週刊朝日カラー別冊 NO.4 1970 WINTER インテリア/朝日新聞社/1970/B、ワレ/800
特集の中では、岸田今日子、石井好子、横尾忠則、高峰秀子、勅使河原蒼風、青島幸男のインテリアが紹介されます。本気なのかどうかよくわからない案配がナイス。
17 U00492/週刊朝日カラー別冊 NO.6 1970 SUMMER ヨーロッパのバカンス/朝日新聞社/1970/D、やぶれ、ワレ/600
この号はちょっとボロボロなのですが、とにかく特集の写真がいいので部屋にでも貼ってもらいたい。特集の最後には「バカンスは終わった」と1ページ設けるあたりに我が道を進む気概が感じられます。
18 U00489/週刊朝日カラー別冊 NO.2 1969 SUMMER 新しい世界・海/朝日新聞社/1969/B、折れ/600
特集の「新しい世界・海」では、オーストラリアでサメとまで格闘するがんばりっぷり。なぜかブルガリア・イコンに着目しているところにも驚かされます。
19 U00083/太陽 '68 11 メキシコの魅惑 チェコ国境の実態/平凡社/1968/B/700
大半を占めるメキシコの魅惑以外にも、新鋭作家として金井美恵子が紹介されたり、檀一雄がヤクザ映画を語っていたり。キャシー・シモンズのグラビアの題が「女」となっているのには時代を感じます。
20 U00552/日本酒入門/中尾進彦/保育社カラーブックス/1973/初/B/900
日本酒についてなら、何でも載っている一冊。全国のおもしろ徳利も。
21 U00551/料理道場入門 酒の肴/神田川俊郎/保育社カラーブックス/1981/初/B/800
タイトル通り、酒の肴になる料理のレシピブック。色々美味しそう。