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2009年08月 アーカイブ

2009年08月12日

更新をサボっておりました

週刊予定のところを2週間ほど逸してしまいました。といいますのも10日を費やして青春18きっぷで西日本を旅してきたからです。

観光名所はそこそこに、京都では恵文社の一乗寺店、長岡京バンビオ店、大阪ではなんばのわんだ~らんどやコミックハウス阪急32番街、兵庫や岡山でもいくつか書店を見学。そこで売れてる本を探ってはその見せ方を分析したり、勇気を絞って担当の方に挨拶をさしあげたりそうしなかったり、感じるところ多ありということで往来堂のコミック棚もいろいろな手法を取り入れてみるつもりです。

乞うご期待・・・・・・?

2009年08月16日

'09 9月期待マンガ

休配続きでややげんなり。注文していたものが盆明けにきちんと通るかどうか。


唐突に。
コミックスの新刊発売予定一覧というのは、その前の月8日あたりには紙だったりエクセルだったり様々な形式で書店にも知らされています。おおよそのコミック担当員は、そのデータを見ながら取次会社やら出版社やらに「これこれを何冊くれ」という注文をします。するはずです。違ったら教えてください。その締め切りはだいたい20日より手前。

9月分の入力作業が旅行のため後にずれ込んでいたので、本日突貫でアゲました。カレンダー二周分もこなしてみると慣れたもので、逐一POSを参照しなくても適当な数字が出せるようになりました。あとはこの数字の通りに入ってくることなんだけどね!小さい本屋はそうもいかねぇ!

今回はその中から更新予告編のようなつもりでいくつかをピックアップ。気分により番組内容が変わりますことご承知おきください。


・『MO'SOME STING』(ヤマシタトモコ / リブレ出版)・・・10日、『Love, Hate, Love.』(同 / 祥伝社)・・・8日
両タイトルとも短編連載をまとめたもののようです。
というのは「BE-BOY GOLD」をチェックしておらず単行本が僕の初見になるからで、しかしそれでも推す自信をもてる作家です。
『Love, Hate, Love.』は今年読むマンガの中でイチバンの座を譲らないのではないかと、連載が終わった今も思い返します。
『ジュテーム カフェ・ノワール』(同 / フロンティアワークス)の売れ行きも好調で、しかしなぜか僕がレジ番のときには買ってくれないので購買層が掴めません。
東京漫画社あたりの単行本はぜひぜひ男性にも読んで欲しいので、手探りにでも仕掛けを打ちたいところ。

・『髭と肉体』(田亀源五郎 / オークラ出版)・・・12日
この名前を発売一覧で見ることが出来るとは思いませんでした。そして危うく見落とすところでした。
あまりの入手難易度(金額面で)のため、20代で読むことはかなわないと思っていたガチゲイ作品を生み出し続けておられるマンガ家。
まさか普通のB6単行本価格で手に入るとは・・・・・・。なんか同性愛づいてる。
成年向け(指定にかかわらず)は置かないというルールがあるので、何らかの形で目を通してから考えますが、いずれにしてもお手元にぜひ。枕元なんかにおいておくと友達が減るかも知れないけど。

・『オーバーマン キングゲイナー』7巻(中村嘉宏・富野由悠季 / メディアファクトリー)・・・23日
こちらはむしろ鬼胎のマンガ。これが言いたかっただけ。
とはいえ2008年5月発売予定から延期延期でもう1年以上待たされている作品なので、それなりに注目する理由はあります。

・『センセイの鞄』1巻(谷口ジロー・川上弘美 / 双葉社)
この女性はきっと父親に似てしまったんだろうなぁ。うちの妹のようで不憫だなぁ。と思った1話目。
なんて戯言はともかく、今作も谷口ジローの「モノ語り、風景語り」の巧筆・雄弁ぶりはビンビンに活きています。


さて配本に苦しむ(=入荷数指定通りになかなかこない)藤子・F・不二雄全集、9月は『オバケのQ太郎』2巻、『パーマン』2巻です。ぜひご予約ください。特別注文扱いなら入荷しますから!

2009年08月23日

だいたい週刊(予定) ピックアップ新刊 の8 (みき)

・『ダニー・ボーイ』(島田虎之介 / 青林工藝舎)
そうそう、伊藤幸男っていう、ブロードウェイにまで上り詰めた俳優がいてね、彼のことは一度DVDで見たっきりだけど、どんなに立ち姿のいい役者さんも彼の歌声の前には気の抜けたソーダみたいに・・・・・・って実在しないんだった。知ったかはいけません。(※漫棚通信ブログ版さんにて下敷きとなった人物についてまとめておられて参考になります。モデルはいたのですね。)

アメリカはブロードウェイのミュージカル、そこで流星のように脚光を浴びた日本人俳優・伊藤幸男の紹介をおこなう導入、そこから素麺のように流れていくストーリーは、伊藤本人にスポットを当てて彼の生涯を追うのではなく、折々で彼の歌声に魅せられた人たちに伊藤幸男を語らせるというやり方。斬新、ではないですが引き込まれる切り口です。
一方そのために話がトビトビで連続性が希薄なため、狙いすまして掴まえないとするりと抜け落ちていってしまうので気が抜けません。
走馬燈とは違います。

それでも、周囲にどう語らせれば彼の魅力が伝わるかという取捨選択のタイトロープ上を上手く歩いていく。流石は島田虎之介。瞬間瞬間ではありながらも彼の輝きを確かに感じ、読み終わる頃にはどうにも自分も伊藤幸男に惹きこまれた一人であるような気がしてしまいました。

語り手を増やしたり内容を密にすることで、一層分かりやすくなることは間違いないけれどもこの塩梅で。そもそも謎多き人物ですから多少の余白が残り、しかもそこに自分への余地もある。多くの人が納得する仕上がりではないでしょうか。