« 2007年11月 | メイン

2008年04月 アーカイブ

2008年04月05日

石井桃子さんのこと

コンニチハ&コンバンハ!

ごぶさたしております、ナラヤマです◎

ホントウのホントウにごぶさたなので、
おそるおそる、
こっそりと、
だれにも気づかれないように
更新したいと思います。

なぜかというと、
わたしにとってとても大切な人についてお話したいから、
ごぶさたで気恥ずかしくても
更新しなきゃならないなと思ったんです。


2008年4月2日午後
児童文学者の石井桃子さんが
101歳で永眠されました。

この「百町森通信」の第1回目は『クマのプーさん』をとりあげました。しかもブログの題名である「百町森」というのはプーさんの物語にでてくる地名にちなんで名づけたものです。

その「クマのプーさん」を翻訳されたのは、ご紹介したとおり、石井桃子さんなんです。

訃報を知ったのはベッドのなかでした。
母に知らされたわたしは、どうしてもそんな辛いことを信じたくなくて、とりあえずまた眠りました。そしてまた起きたのですが、どうしても思い出したくないことがあるのだけは覚えていて、そしてまた眠りました。

それを現実なんだと受け止めたときには、他の多くの皆さんと同じように、ただただ悲しくて泣くばかりでした。

2008年の3月は、石井桃子さんの作られた「かつら文庫」が50周年を迎えた月。
あたかもかつら文庫のお誕生日をみとどけるかのようにして
石井桃子さんは旅立っていかれました。
ご自身の願いどおり、そのこうべに五色の星の王冠をかむり、新たな世界へと入ってかれたのでしょう。


このブログを通じてわたしは、わたしの好きな児童文学を紹介したいと願っていました。けれども、大好きな作品に向き合うたび、言葉がするする逃げていくのを感じていました。
言葉によって、言葉で表せること以上のものを、表している。

だからそれはどんなに言葉を費やしても足りないんだろう。
たとえば、梅の花びらは白くて、梅の花弁は赤い、だから遠目にながめると梅ノ木は薄紅に染まってみえるんだ。だとか、めがねを通じて電灯を見透かすときにだけあらわれるプリズム。だとか、赤ちゃんのふくふくした足の指。だとか、そんなイメージを通じてしか表われない何かがそこにあるのです。

それと同じように、わたしは石井桃子さんの偉大さの前に言葉を失います。
編集者/小説家/家庭文庫推進者
石井桃子さんのお仕事はどれも根っこでつながっていて、ひとつにまとめるのは非常に困難なのです。

だから、その代わりにわたしはただ思います。
わたしは、わたしが生きているあいだ中ずっと、
桃のかわいらしい花房をみるたび
石井桃子さんの誕生日と亡くなった日とを同時に思い起こすことでしょう。

日本の子どもたちはこれまでずっと石井桃子さんの美しい日本語でそだってきました。
そして、これからもずっと、わたしたちは石井桃子さんを敬愛しつづけます。

これまでありがとう。
そしてこれからもずっと、ありがとうございました。
心からの敬愛をこめて。

2008年04月07日

はてしない物語

続きを読む "はてしない物語" »

2008年04月27日

なんでも箱

どうもコンバンハ!ナラヤマです◎

亀のようにゆっくりなこのブログですが、
コメントをしてくれる人がいると
たいへん嬉しいです、ありがとうございます!!

ほんとうに、好きなものについて語るって
想像以上に難しいものですね。
おかげで更新したい本はあっても時間が追いついてくれません。。

でもやっぱり色んな人にわたしの好きな児童文学を紹介したい。
そうだ!
それなら質問や感想やご意見を受け付けるエントリーを作ったらどうだろう?
わたしからの一方的な発信じゃなくて、誰かさんからも発信してもらうことで
伝えられることも増えるんじゃないだろうか!


と、いうことでコレを書いています。
やはり個別の児童書ごとのエントリーだと、「はじめまして」「これ知ってますか?」みたいな気軽なコメント、しづらいですよネ。
このエントリーで、そうゆうの、じゃんじゃん投稿しちゃってください!!

「わたしはこの児童書についてこういう風に思います」
「この本好きなんですけど、紹介してもらえませんか?」
「小さい頃に読んで題名が思い出せない本があるんですが、知りませんか?」
「こういう話が好きなんですけど、オススメありますか?」
「ちょっとこの解説は違うんじゃない?」

などなど
なんでもオウケイです!!

お待ちしてます◎

About 2008年04月

2008年04月にブログ「百町森通信」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2007年11月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。